GRのマクロ撮影と画像設定のカスタマイズ

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草木が生い茂る季節になりました。こんなときは花をマクロ撮影したくなります。今回はマクロ撮影する際のGRオススメ設定を詳しくご紹介いたします!

GR Digital 4とGRの比較

GRの色はGR Digitalと比較してコントラストが弱く、色も若干薄め。全体的に柔らかくマッタリした印象を受けます。GR Digitalのパリっとした絵を期待すると見事に裏切られます。GRを使い始めた当初は「こんなはずでは。。」と感じたことも有りました。

【画像設定】をカスタマイズする

GRにはデフォルトで「ノーマル」と「ビビッド」の2つの色が選択できます。初期値は「ノーマル」です。私が使用した感想ですが、「ノーマル」や「ビビッド」で撮影したGRの写真はどちらもカリッとしない印象です。 もっとシャープにカリッとした写真にするには【画像設定】を細かく調整する必要があります。

  • 彩度
  • コントラスト
  • シャープネス(ディテールを強調)
  • 周辺減光
GR Digital ⅣとGRの比較表
名称 GR Digital Ⅳ GR
商品画像
発売時期 2011/10/21 2013/5/24
有効画素数 1000万画素 1620万画素
センサーサイズ 1/1.7型 APS-C
焦点距離(35mm換算) 28mm 28mm
開放F値 F1.9 F2.8
最短撮影距離(マクロ) 1cm 10cm
重量 190g 215g

ADJボタンやファンクションキーのカスタマイズに関してはこちらの記事をご参照ください。

GRのボケ

画像設定を変えることでピントが合うところは開放で撮影してもクッキリとシャープになります。また最短撮影距離範囲は1cmから10cmに伸びてしまいましたが大型センサーなので背景はシッカリとボケてくれます。

周辺減光

写真の四隅を薄っすらと暗くします。周囲を暗くすることで被写体がグッと浮き立ちます。強さは【弱・中・強】から選択できます。

シャープネス

シャープネスのレベルを上げる事で蕊(シベ)や花粉までクッキリと写ります。

画像をトリミングして蕋の部分を拡大してみました。 画像サイズはLで撮影しているのでトリミングしても画像の劣化は感じられません。

GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/2500 sec, ISO100)

寄りたいけど寄れない場合や、最短撮影距離(10cm)よりも被写体を大きく切り取りたい場合は35mmもしくは47mmクロップモードを使います。ズームをしているわけではないので画像サイズはクロップされる分、小さくなります。

RICOH GR-3RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/320 sec, ISO100)

色カブリに注意

花を撮影する時の問題は色カブリです。彩度やコントラストを上げると色が鮮やかになりますが、上げすぎると色カブリする現象が起こります。花びらの1枚1枚をキレイに移す場合は【彩度・コントラスト】の微調整が必要。

GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/640 sec, ISO400)

面倒な場合は中間に設定しておけば良いと思います。

  • 彩度:5
  • コントラスト:5
  • シャープネス:9

コントラストを上げる事で背景や影の部分が濃くなりメリハリの有る写真になります。

GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/3.5, 1/1250 sec, ISO100)

針金トンポを撮影。警戒心が強く何度も逃げられました。

RICOH GR-7RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/400 sec, ISO100)

まとめ

マニュアルフォーカスを使い最短撮影距離で撮影。玉ボケがキレイに出ました。

シャープネスを最大まで上げて撮影。ピントが合うところはシャープに。それ以外は良くボケてくれます。

GRのマクロ作例は以上です。歩道橋から景色を撮影。雨が振ったり止んだりの一日でした。

コンデジたとマクロ撮影が気軽に出来てラクですね。注意点はシャッタースピードをある程度上げておかないとブレます。どの位まで許容できるかを何度も撮影して分析しておくと良いかもしれませんね。

4 コメント

  1. 皆、綺麗なサンプルで見ていて心地よいです。バラとクレマチスが特に良いです。
    GRのエンジンが素晴らしいので、何が何でも「LAW現像」が減ってきました。やはりセンサーサイズによる許容のおおらかさが感じられ益々気に入っています、だたマニュアルフォーカスはどうしたらあんなに使いにくい設計が出来るんだろう?と他の使い勝手が良いだけに使いにくいところがかえって目立ってしまうという感じです、皆さん皆一様に不評のMFですね。せめてダイヤルだけで使えるようにするべきでした。

    • ケンさん
      こんにちは!
      ダーフクです!

      ご講評いただきありがとうございます(^^)
      参考にしていただけてよかったです!

      花は全然詳しくなかったので、名前を初めて知りました(^_^;)

      >>GRのエンジンが素晴らしいので、何が何でも「LAW現像」が減ってきました
      私も始めはRAWで撮ってましたが、今では全てJpegオンリーですね。Jpegで十分な画質だと思います。

      >>だたマニュアルフォーカスはどうしたらあんなに使いにくい設計
      確かにマニュアルフォーカスは実用性はないですね。
      (^_^;)私も未だに慣れません。。。

      修行が必要ですね〜

  2. ダーフクさんの記事を読ませていただいて、GRがより好きになりました。私もこんな写真が撮れるよう修行したいと思います。

    ひとつお願いがあるのですが、GRでこんなに綺麗な玉ボケがでるとは驚きました。私は草花を取ることが多いので、できましたら玉ボケの作り方を記事にしていただけると嬉しいです。

    • ジンさん
      おはようございます!
      ダーフクです!
      記事をご覧になっていただき、ありがとうございます!
      GRで玉ボケを作るコツは、絞りを全開(F2.8)にし最短撮影距離(約10cm)でマクロ撮影すると玉ボケにやりやすいですよ!!
      ぜひ試してみてくださいね〜(^^)

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