夏休みを利用して田舎に帰省。そのついでにGRで東照宮を撮影する計画を立てた。
撮影当日、台風11号の影響で外は雨。
「雨の中撮影に行くか、それとも家で待機か。」暫く考えた。
今、撮りに行かなければ次は年末か正月になってしまうかもしれない。寒い環境での撮影はシンドい。
結局、撮影に行くことに決めた。
雨具を買いに
軽トラックを走らせ、雨具を買いに出かける。店は近くにあるコメリ(ホームセンター)だ。
「使う機会は今回だけだろう。。」そう思い一番安い雨具を購入。(後々、もっとマシな雨具を選んでおけば良かったと後悔することになる。)
GRの雨対策
長靴を履き、雨具を着る。「これで雨対策はバッチリだ!」しかしGRは防水カメラではない。
多少の水滴なら大丈夫だろうけれども豪雨となれば話は別。最悪の場合、故障するかもしれない。雨の対策になるかどうか分からないが台所にあるサランラップをGRにぐるぐる巻きつけてみた。
レンズ部分はハサミで丸く切り取った。「即席の防水カメラの出来上がり!」
ラップを3重くらいに巻いたので液晶モニタの左半分が見えにくい状態になっていた。
(GRは防水仕様ではないので雨天での撮影は自己責任でお願いします。)
「雨なら普段は撮れない写真が撮れるかもしれない!」そんな事を考えながらで東照宮へと向かった。神橋の少し先にある駐車場で車を停める。
こんな豪雨にもかかわらず駐車場は満杯。誘導員に案内され、別の場所に移動して車を停めた。
サランラップの誤算
GRを手に取り車から降りる。電源ボタンを押し撮影する。その時、ある問題に気がついた。
「サランラップが邪魔でADJボタンとダイヤルが回せない!!」
これは絞り、シャッタースピードの調節が出来ないことを意味する。
AEL撮影
ADJとダイヤル操作ができないとは言え、サランラップは外せない。なので撮影スタイルを変えた。
それはGRで夜間撮影する時によく使うAEL撮影である。
AELとは露出を固定するための機能である。カメラは明るい所に向けると自動的に暗く補正しようとする。逆に暗いところは明るく補正しようとする。
AELボタンを押せば、カメラが勝手に露出を変えてしまう動作を防げる。
露出を微調節したい場合は【+ー】ボタンを押して行う。露出が安定しない夜スナップはAELボタンが活躍する。
サランラップを巻いていてもAEL、+ーボタンは問題なく押すことができる。
AELボタンを使った撮影方法
- 露出が適正〜ちょっと暗めになるところを、カメラを動かしながら探す。
- 「AELボタン」を押して露出を固定する。
- 「+ー」ボタンを押して露出を微調節する。
レインコートの漏れ
頭から大量の水滴がポタリポタリと垂れてくる。「漏れてる!?」雨具のどこかに穴が開いていたらしく(繋ぎ目から漏れた!?)撮影開始10分も経たないうちに着ているTシャツがビショビショになる。夏だけど寒い。
「ケチらずにまともなモノを買っておけば良かった。。」と後悔。しかし、今更引き返すわけにはいかない。
雨の中
台風が近づいているだけあって雨足も強い。意外にも沢山の観光客が参拝に来ていた。大雨だが長靴を履いている人は少ない。
屋根から落ちてくる滝のような雨、地面には大きな水たまり、天候は最悪だ。しかし、こんな環境でも楽しそうに傘で滝を受け止める子供を発見した。しばし心が和んだ。
雨を受けとめる水溜り。その波紋は絶え間なく外界を揺らしていた。
逆光がモヤを照らし、白と黒の世界を創りだす。雨の中で自然の美しさを発見した
雨でなければ撮れない景色がある。雨具から水が漏れたというトラブル発生したが良い経験になった。