X-E2と同日に購入したレンズFUJINON XF23mm。このレンズを使用して半年が経過したのでレビューしようと思う。
感想
スナップ
XF23mmは換算28mmのGRと同じように、見たままの風景をそのまま撮影することができる。XF23mmを使うまで約2年間GR(GR DIGITAL4)を使用してきたが、35mmで撮影した時に殆ど違和感を感じること無く撮影することが出来た。
ポートレート
全身をフレームに納める場合は問題ないが、アップで撮る場合、被写体に至近距離までよらなければならない。寄りにくい(寄れない)場合は中望遠(FUJINON XF56mmもしくはXF60mm)が欲しくなる。
集合写真
室内で集合写真を撮る場合は広角で撮れるレンズが役に立つ。被写体とカメラの距離が離れてなくても全体をフレームに納めることができる。
物撮り
開放で撮影したとき背景のフワッとしたボケ感や被写体のディテールを鮮明に描写できるクリアなレンズである。最短撮影距離範囲が28cmと短めなのでマクロ撮影しやすい。テーブルの上の料理や小物などを手軽に撮影できる。
開放での描写
F1.4でも割とシャープに撮影できる。夜は開放気味になるが描写力が損なわれる事はない。
快適なフォーカスモード切り替え
このレンズの大きな特長はフォーカスリングを前後に移動させることでオートフォーカス/マニュアルフォーカスの切り替えができる事である。「マニュアルフォーカスにしよう!」と思った時に左手をレンズに添えたままフォーカスリングを手前に引くことでフォーカスモードの切り替えができる。
特にマクロ撮影をしている時に、被写体とレンズの距離が近すぎるとピントが合わない場合がある。そんな時はリングを手前に引きポンっと引き素早くマニュアルフォーカスに切り替えてピントを合わせられる。
明るく撮れるF1.4
ISOを上げなくても暗い環境で明るく撮影できる。さらにXシリーズは高感度耐性が優れているのでISO3200位までは常用可能である。
美しいボケ
ボケが非常に美しい。コンデジで撮影した場合、暗い場所だと背景のボケがザラザラっと写る事があるが、このレンズの場合は背景のノイズが発生しにくい。玉ボケや光芒もキレイに出せる。
ズシッとくる重量感
XF23mmは300gある。自己満足の世界だが「良いレンズで撮ってる」と思わせてくれる。ライカ風レンズフードと組み合わせることで見た目も格好良くなる。
レンズを買い足すか?
XF23mmはオールラウンドなレンズである。写りも非常によい。しかし完璧では無い。特にポートレートを撮る際、23mmだと広角なので、かなり近くに寄らないとアップで撮影することができない。
「XF23mm一本勝負!!」と思っていたが、中望遠の単焦点レンズXF60mmを買い足すかもしれない。XF60mmはマクロに対応しており最短撮影距離がXF23mmとほとんど変わらない。つまりポートレートも物撮り(マクロ)も一層捗る。
XF23とXF60の比較 | XF23mm F1.4 R | XF60mm F2.4 R |
---|---|---|
撮影距離範囲(最短) | 28cm | 27.6cm |
焦点距離(35mm換算) | 35mm | 91mm |
重量 | 300g | 215g |
価格 | 85,000円前後 | 60,000円前後 |
35mmレンズはどんな場所でも対応できる便利レンズだ。しかし撮りたいもの全てをXF23mmだけで撮りきる腕は無い。それをXF60mmを買い足すことでカバーしようと考えている。
XF23mmに接写リングを付けてみた記事です。作例も合わせてどうぞ!