XF60mmの親指フォーカスを使ったピント合わせの方法を詳しく紹介いたします。「親指フォーカス」を使うことでマニュアルフォーカスモードの場合でもピントの微調整をするだけで瞬時にフォーカシングが出来ます。
親指フォーカスの手順
X-E2のボディー前面のフォーカス切り替えレバーを【M(マニュアルフォーカスモード)】にします。
【MACRO】ボタンを押してマクロモードに切り替えます。 XF60mmの最短撮影距離は26.7cmです。この距離よりも被写体から離れている事を確認します。最短撮影距離よりも近いと、ピントは合いません。
被写体にレンズを向けたら【AF-L】ボタンを押してみましょう。
ピントが合いました。次に【Qボタン】の右側の【ダイヤルボタン】を押してみます。
ダイヤルボタンを押すと画面が拡大します。
ダイヤルボタンを左右に動かすと、更に倍率の上げ下げができます。倍率を上げれば、より細かなピント合わせが可能になります。
コインの中央部にピントを合わせて撮影しました。この段階ではまだフォーカスリングは回してません。
もし、フォーカスしている部分がわかりにくい場合には、ピーキングを変えてみましょう。設定画面から【MFアシスト】を選択します。
フォーカスピーキングのカラーと強度を変えてみます。カラーは【ホワイト、ブルー、レッド】それぞれ弱か強を選べます。
最もピント位置が分かりやすいのが【レッド:強】だと思います。ただ、ピント部分がチカチカして撮影に集中できない場合があるので、用途に応じてピーキングの種類を使い分ける必要があります。
フォーカスリングを回してピント位置を奥の方へ移動してみました。ピントの山が波のように移動しているのが確認できます。
中央から奥にピント位置が移動しました。
今度はコインの手前の方にピントを合わせてみます。
百円玉の方はギザギザの部分まで確認できるようになりました。撮影距離が短いので被写界深度(ピントの深さ)はとても浅いですね。
ここまでは、X−E2の液晶画面を撮影するために三脚を使って撮影してました。物撮りをする時に役に立つ小型三脚です。
私の場合、換算91mmのXF60mmを使う時には【ISO AUTO6400で最低シャッター速度1/200】に設定してます。
望遠だと広角に比べてブレが目立ちやすく、ある程度シャッター速度が早くないと失敗写真になってしまいます。もっと遅いシャッター速度でもブレないように訓練が必要ですね。
手持ちで撮影した写真です。絞りは開放のF2.4。シャッタースピードはマニュアルで1/180に設定。ISO感度が低いと真っ暗になってしまいますので、ISO2000に上げました。
基本はフォーカスリングでピントを合わせますが、ファインダーをおでこ(眉毛)にくっ付け、体を前後にわずかに移動させてピント位置を合わせる方法もあります。
特に、花の雄蕊などピントが非常に浅い場合にはリングを回すよりも自分が動いてしまったほうが楽にピント合わせができます。いろいろ試してみてくださいね!!