最も使いやすいGRのカスタマイズとは何でしょうか。恐らくその答えは存在しないでしょう。100人のGRユーザーがいれば100通りのGRがあります。同じGRでも中身は別物。
普段GRに使い慣れていても他人のGRは使いこなすことが出来ません。なぜならGRは 自分が一番使いやすいようにカスタマイズして初めて最強のスナップシューティングカメラになるからです。
ADJボタンやファンクションキーに普段良く使う設定を盛り込む。あまり出番がなければ削除する。「あっ、やっぱり追加しておこう。。」そんな事を繰り返しながら徐々にGRを最適化させていきます。
今回、ご紹介するGRのADJボタンとファンクションキーの機能の割り当ては私の設定例です。あくまでも参考程度にご覧になってください。
ADJボタンの割り当ての例です。
GRのADJボタンは最大で5つの機能を割り当てる事ができます。私は下記の4つを設定しました。
- 画像サイズ
- 測光
- フォーカスモード
- スナップ撮影時の距離
メモ代わりに撮る場合、画質は気にしないのでSを選択。ブログにアップする写真を撮る場合はMかLで撮影します。画像サイズの変更は使用頻度が高いので一番左側に設定してます。
意外と良く使うのが測光です。例えばスナップを取る場合、全体の明るさを 平均的に整えたい時に【マルチ】に設定しておくと露出が安定します。また、物撮りやポートレート撮影時は【スポット】を選択。たとえ逆光でも、明るくしたい場所にピントを合わせれば顔が影で暗くなる失敗がなくなります。
フォーカスモードもADJボタンに割り振っておくと大変便利。昼間のスナップ時は【マルチAF】。夜間などフォーカスが合いにくい場合は【スナップ】。物撮り、ポートレートの場合は【ピンポイントAF】。接写する場合は【MF】に設定します。
GRといえばフルプレススナップ。撮影距離を予め指定しておけば、その距離でフォーカスが合います。なのでフォーカスを気にせずサクサク撮影できます。アメ横や浅草などの繁華街の中を歩くときは2m前後に設定しておきます。撮影距離は沢山撮影して徐々に感覚に慣れていくと良いと思います。
広々とした場所では【無限遠(∞)】でOK。
GR DIGITAL4にはついてなかった【Effect】ボタン。ここにも機能を割り当てる事ができます。
私は【画像エフェクト】ではなく【画像設定】を割り振ってます。GRはGR DIGITAL4と違って記録色に近い絵になります。なのでコントラストとシャープネスをガッツリ上げて撮影する事が多いです。また周辺減光を入れるとカッコ良く映ります。
下の画像はシャープネスとコントラストをMAXまで上げた写真です。また、絞り気味でISOを最低の100にするとカリカリ、パリパリの標本のような絵になります。ISOを下げるとシャッタースピードが遅くなるので歩道橋の手すりにGRを置いて撮影しました。(Sスピード1/6)
カーソルキーの左ボタン(Fn1)にも機能の割り当てが可能。
私は【ISO感度】を割り当ててます。「なぜADJボタンにISOを割り当てないのか?」と思う方も多いはず。ADJボタンにISOを割り当てると【ADJボタン→ISOを選択】という2ステップになってしまいます。 「ISOを素早く切り替えたい!」という時はADJからだと面倒に感じてしまいます。
夜間はISOを【AUTO HI】に設定しておくとISOが3200まで上がる設定にしてます。低感度、高画質で撮影したい場合はISOを800程度に止めておきます。
【上限ISO感度】は【AUTO 3200】に設定。【切り替えシャッタースピード】は「これならブレる心配はない。」という速度に設定しておくと良いでしょう。
切り替えシャッタースピードを設定していても、露出を保てない場合は自動的にシャッタースピードが遅くなります。(Sスピード:1/250 → 1/30)
1瞬を逃さないスナップシューティングカメラGR。このカメラの優れている点は設定の切り替えが片手で瞬時に行えることだと思います。 瞬時に行えるのは設定の階層が浅いからに他なりません。使うものだけ割り振り、不要なものは削除する。色々試してみて自分に最適なカスタマイズをしていただければと思います。