X100S,X-E2,X-T1に搭載されているフォーカスアシスト機能の『デジタルスプリットイメージ』。あまり聞き慣れない言葉ですね。
デジタルスプリットはFUJIFILMのカメラに搭載されているイメージセンサー【X Trans CMOS Ⅱ】のフォーカススピードの高速化を実現。位相差オートフォーカスの特徴はコントラストオートフォーカスに比べてピントの位置を素早く判断できるので、その結果オートフォーカススピードが早くなります。
デジタルスプリットイメージ機能を使うと、画像が上下にズレているのでピーキングよりも正確にピント合わせが出来ます。特にマクロ撮影などで活用できます。被写界深度が浅い場合、その効果がより発揮できるとの事です。
デジタルスプリットイメージ: X Story | FUJIFILM
参考動画
デジタルスプリットイメージ機能を使用して撮影してみました。ランプの給油口のマークにピントを合わせて撮影してみます。
まずはX-E2のフォーカスモードをマニュアルに設定。ボディー全面のフォーカス切り替えレバーを【M】にします。XF23mm やXF14mm はフォーカスリングを引っ張りマニュアルフォーカスモードにします。
MFアシスト( マニュアルフォーカス アシスト)のモードを切り替えます。
アシストは3種類の中から選べます。
- スタンダード
- デジタルスプリットイメージ
- フォーカスピーキング
フォーカスピーキングに関してはこちらの記事をご参照ください。
画面の中央にグレーの四角い枠が表示されます。
ピントリングを回すとグレーの枠に線が入り、画像が左右に分割されます。
枠の部分を拡大したい場合は【Qボタン】の右側のダイヤルを押します。
拡大した状態。ハッキリと線が浮き出ており、上下の画像のズレが確認しやすくなります。デジタルスプリットイメージは、この上下の画像のズレをピントリングを回しながら徐々にあわせて行きます。
給油口のマーク(画面中央の円)の上下のズレがなくなりました。ピントが合ったのでシャッターを切ります。
デジタルスプリットイメージとフォーカスピーキングを比較してみます。フォーカスピーキングはレッド(強)を選択しました。
ピントが合っている部分が赤い状態になります。シビアに合わせたい場合やチラツキが気になる場合は(弱)に設定したほうが良さそうですね。
X-E2で撮影した写真です。
一つ注意点は、フォーカスアシストをデジタルスプリットイメージに設定した場合、フォーカスエリア選択ができなくなります。なのでデジタルスプリットイメージの使用時は、ピント位置は画面の中央に固定されます。
ピーキングと違ってピント部分がチラつくことがなく、ピントが合わせが容易に行えます。ファインダーを使用してのピント合わせも良好。まだデジタルスプリットイメージでのピント合わせを試してない方は、ぜひやってみてくださいね!
はじめまして、Hiroと申します。
子供の頃にOLYMPUSのOM-1を使い始め、一眼レフはかなりな年月使っていますので、僕らみたいにフィルムカメラを使っていた世代にとっては、懐かしいというより、スプリットは当たり前だったピント合わせでした(笑)。
デジタルになって初めての採用ですかね…!?
少し前からこちらのblogを拝見しておりました。
サブカメラで、XE-2が良いかなと調べだした時に、こちらを見つけ、リニューアル前から読ませて頂き、管理人さんの大変分かりやすい解説から、とても参考になりました。
また、お邪魔させていただきますね♪
Hiroさん
こんにちは!ダーフクです(^^)
>>懐かしいというより、スプリットは当たり前だったピント合わせでした(笑)。
そうだったんですね!!
確かに、FUJIFILMのページには
と書かれてますね(^^ゞ
おそらく、デジタルでスプリットイメージによるフォーカシングを採用したのはXシリーズが初ではないでしょうか!
また、このサイトを見て頂きありがとうございます!!
引き続き、X-E2の記事を追加していきますのでご覧いただければ幸いです!
今後もよろしくお願いいたします!