2011年3月に電子ビューファインダーと光学ファインダーの切り替えができるハイブリットビューファインダーX100が登場。
今回のモデルX100Tは光学ファインダーでは難しいとされていたピント合わせを、光学ファインダーにデジタル映像を表示させることで精度の高いピント合わせを可能にした。
X100Tのプロモーションビデオを見た時に「この発想はなかった!」と思った人も少なくないだろう。
X30の記事で、『フジはファインダーにこだわっている』というコメントをお聞きしたが、このファインダーの進化を見るとファイダーのこだわりっぷりが大いに見て取れる。
X100T概要
名称 | FUJIFILM X100T |
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販売価格 | 13万〜14万円 |
画素数 | 1630万画素 |
センサー | APSC X-Trans CMOS Ⅱ |
レンズ | 単焦点35mm換算35mm |
開放F値 | F2 |
マクロ | 10cm〜 |
露出補正 | -3〜+3 |
液晶モニタ | 3.0型 3:2 |
重量 | 440g(バッテリー、SDカード含む) |
X100SとX100Tの比較
X100Sの初値は12万円位。それと比較するとX100Tはやや高め。センサーは従来と同じX-Trans CMOS II。X100Tは液晶モニタサイズが大きくなり、Wi-Fiや顔認識機能が付いた。
超高速電子シャッターにより、1/32000秒でシャッターが切れる。天気が良い時に開放で撮影すると露出オーバーで真っ白な写真になってしまうが、これだけ高速でシャッターが切れれば、その心配はなさそうだ。
X100T | X100S | |
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センサー | X-Trans CMOS Ⅱ | X-Trans CMOS Ⅱ |
有効画素数 | 1630万画素 | 1630万画素 |
シャッタースピード | ~1/32000 秒 | ~1/4000 秒 |
内蔵メモリ | 55MB | 24MB |
液晶モニタ | 3インチ 104万ドット |
2.8インチ 46万ドット |
Wi-Fi | ◯ | |
顔キレイナビ | ◯ |
リアルタイムパララックス補正という技術により、光学ファインダーを使用した時に生じる視差を自動的に補正するそうだ。光学ファインダーの弱点をカバーしている。
カメラを縦位置にすると情報表示も縦になる。ファームウェアアップデートでX-E2も縦表示ができればありがたい。
ボディの素材はマグネシウム合金。ズッシリ重く金属のゴツゴツした質感がある方がカッコ良い。
35mm換算35mm相当のF2レンズ。シャッターダイヤル、絞りリングと組み合わせることで絞り優先、シャッター優先、マニュアル撮影の切り替えがラクに行える。
万人受けする操作ではないかもしれない。しかし個人的にはマニュアル撮影に特化したカメラ(絞り、シャッターダイヤル付き)がもっと普及すればいいな〜と思っている。
ボディ外装は合成皮革のレザー仕上げ。
新しいフィルムシミュレーション【クラシッククローム】が使える。
露出レベルはプラマイ3調節。
X100、X100Sはメニューボタンを囲むように丸いダイヤルがついていたが、X100Tは押しボタン式になった。ファンクションキーを割り当てられる。
ビューモード切り替えはファインダーの下に位置している。
アドバンスト・ハイブリッドビューファインダーとは
光学ファインダー | ファインダー倍率:0.5倍 フレーム視野率:92% |
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電子ビューファインダー | ファインダー倍率:0.65倍 フレーム視野率:100% |
その他 | アイセンサー付き アイポイント15mm |
X100Tの3つのファインダー表示方式
- 光学ファインダー
- 電子ビューファインダー
- 光学ファインダー + デジタル拡大表示
ファインダー右下に、ピント部分がデジタルで拡大表示される、光学ファインダーでピントを正確に合わせることが出来る。
半透明のフィルターがスッと出てくる。オモシロイ仕組みだ。
こちらはシルバー。
絞りを1/3段ずつ変更できる。また、スマホアプリを使って、遠隔からシャッターを切ったり、露出の操作、タッチオートフォーカスができる。
GALLERY XではX100Tにコンバージョンレンズを付けて試用することができる。
コンバージョンレンズは2種類。テレコンバージョンレンズ【TCL-X100(35mm換算50mm)】とワイドコンバージョンレンズ【WCL-X100(35mm換算28mm)】
コンバージョンレンズを使えば、28mm、35mm、50mmの3つの画角に対応できる。コンバージョンレンズを付けた後はカメラ設定にて【ワイド、テレ、OFF】の設定を行う必要がある。
どうすれば光学ファインダーでピントを合わせられるのか!?その課題をクリアしたX100Tのアドバンストハイブリッドビューファインダー。
パララックスを自動補正するリアルタイムパララックス補正。
X100Tはチルト液晶はついてないが、『覗いて撮る』スタイルを十分に満喫できるカメラになったのではないだろうか。