X-E2で撮影したRAW画像をMacのプレビューで現像する方法

0
5317

X-E2はJPEGとRAWの2つの形式で写真を記録することができます。X-E2のフィルムシミュレーション(Pro-Neg)は個人的にとても好きな色が出るので、普段はRAWを使わずJpegのみで撮影してます。

RAWで撮影すると、ファイルサイズが大きくなるだけでなく、シャッターを切った後、データを書き込むのに時間がかかります。

Macで使っている写真管理ソフトApertureがあればJpegから露出を上げたりホワイトバランス(色温度)の調節が可能。今回はMacの付属ソフト【プレビュー.app】を使って、RAWで撮った写真を編集/書き出しする方法をご紹介します。

『RAW現像』と言っても、一旦TIFFに変換する必要があるので、「レタッチ」と言った方が適切かもしれません。

Mac純正画像閲覧/編集ソフト『プレビュー』

まずはRAWで撮影した写真をSDカードからローカルに移します。X-E2で撮影したRAW画像は拡張子が『ファイル名.RAF』と表記されてます。

RAW画像

このファイルをMacの画像閲覧/編集ソフト【プレビュー】で開きます。

MacのPreviewでRAW現像

RAW画像もJpegと同じようにプレビューできます。写真のExif情報を見たいときにはキーボードの【Command + I】を押します。

EXIF情報
RAWを書き出す場合は、ファイルメニューから【書き出す】を選択。

RAWからJPEGに書き出し

画像ファイルのフォーマット

書き出せるファイル形式を選択。

  • JPEG
  • JPEG-2000
  • OpenXER (3DやVFX、CGアニメーションで利用されている)
  • PDF
  • PNG
  • TIFF

JPEG2000の特徴

  • JPEGよりもキレイ
  • JPEGよりも互換性が少ない。(JPEG2000に対応してないソフトもある)
  • JPEGよりもブロックノイズが目立ちにくい
  • JPEGよりもファイルサイズが大きい
  • JPEGよりも画像処理に時間が掛かる

画像ファイルの種類選択

書き出した時の品質を調節します。最高画質にすると10MBを超えました。

画像のファイルサイズ

少し手前にずらすと半分以下のファイルサイズになりました。使う用途にもよりますがピクセル数が大きいので最高画質と大差ないと思います。

画像のファイルサイズ

画像のサイズを変更する場合はメニューから【ツール】→【サイズを調節】をクリック。

サイズを調節

任意でピクセル数を指定できます。

サイズを調節

RAWからJPEGへ書き出す

RAW画像をそのままプレビューを使いJPEGに書き出しました。

X-E2のRAW画像を現像FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.4, 1/125 sec, ISO1000)

画像の一部を拡大したい場合は虫眼鏡を使うと便利です。キーボードの「@」を押します。

拡大鏡

調節できる項目

プレビューを使い、下記項目を調節できます。

  • 露出
  • コントラスト
  • ハイライト
  • シャドー
  • 彩度
  • 色温度
  • 色合い
  • セピア
  • シャープネス

ショートカットキーは【Command + Option + C】を押します。

カラー補正ツール

RAWからTIFFへ変換

プレビューではRAWのまま編集することができません。RAW画像がTIFFに変換されます。

tiffに変換

ファイルサイズの増加

注意しなければならない点は、RAWからTIFFに変換するとファイルサイズが変わることです。

RAWは33MBでしたが、

rawのファイルサイズ

TIFFに変換すると127MBになりました。4倍近くファイルサイズが大きくなります。

TIFFのファイルサイズ

変換後は画像の露出やカラーを調節できるようになります。

RAW画像のカラー補正

TIFFで編集した画像をJPEGに書き出してみました。

RAW画像をJPEGに書き出しFUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.4, 1/125 sec, ISO1000)

フォトショップやApertureなどのRAW現像ソフトが無くても、プレビューでそこそこの編集とJPEGへの書き出し操作ができます。

プレビューはアップル純正ソフトだけあって、有料ソフトの代替としては十分な機能を持っていると思います。

コメントを書く

必須項目をご入力ください
必須項目をご入力ください