RICOH GRの作例やFUJIFILMの一眼レフカメラやXFレンズの評価、単焦点と望遠レンズの比較などを詳しくレビューするブログ
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Apertureの基本操作【編集編】

Aperture基本操作

前回の記事ではApertureの基本操作をご紹介いたしました。

  1. ツールバーを変更し使いやすい環境を整える
  2. 写真データをApertureに取り込む
  3. 取り込んだ写真を閲覧する

今回の記事は取り込んだ写真を編集する基本操作をご紹介いたします。

基本操作内容

  1. トリミング
  2. オリジナル画像に戻す
  3. 露出補正
  4. 傾き補正

トリミング

まずはプロジェクトをダブルクリックし編集したい写真を選択します。

apple_aperture_basic_operation-2

複数写真が表示されていたら、キーボードの【V】を押して一枚だけが大きく表示されるモードに切り替えます。

apple_aperture_basic_operation-3

キーボードの【C】を押します。『トリミング』という黒い枠が表示されます。

apple_aperture_basic_operation-4

【アスペクト比】をクリックすると任意のアスペクト比を選択できます。【制限なし】を選べば大きさを自由に変えることが出来ます。

apple_aperture_basic_operation-5

マウスをドラッグするとトリミングできる範囲がハイライトされます。トリミングの枠が3分割にガイドが引かれているので、写真の構図「三分割法」を使ってトリミングしても良いかもしれませんね。指定できたら【Enterキー】を押します。

apple_aperture_basic_operation-6

写真を切り取る事が出来ました。

apple_aperture_basic_operation-7

 オリジナル画像に戻す

トリミング(編集)した写真を元の写真に戻す操作をしてみます。一つ前の操作に戻るときは(Command + Z)で行えますが、何回か編集をした後だと元に戻すのが大変です。

一回でオリジナルの写真に戻したい場合は写真の上で右クリック。コンテキストメニューが表示されたら【オリジナルに戻す】という項目が表示されるのでクリック→元の画像に戻ります。

apple_aperture_basic_operation-8

露出補正

暗く写ってしまった写真を明るく調節します。画面左側の【調整】というタブをクリックします。ヒストグラムの波が表示されるのを確認します。

apple_aperture_basic_operation-9

もし、ヒストグラムが表示されず、【クイックプレビュー:入(調整は使用不可)】を表示されていたら【クイックプレビューモード】がONになっているのでキーボードの【P】を押してクイックプレビューモードを解除します。

apple_aperture_basic_operation-10

【露出】という項目があるのでレバーを右に移動させます。

apple_aperture_basic_operation-11

写真が徐々に明るくなっていきます。

apple_aperture_basic_operation-12

傾き補正

斜めに傾いてしまった写真を平らにします。

apple_aperture_basic_operation-13

キーボードの【G】を押します。画面が碁盤の目になるのでマウスをドラッグ(トラックパッドの場合は3本指で移動)。写真が左右に傾斜するので平になったろころで【Enterキー】を押します。

apple_aperture_basic_operation-14

傾斜が修正されました。補正した分が枠からはみ出るので、トリミングされた状態になります。

apple_aperture_basic_operation-15

以上で、トリミング、オリジナル画像に戻す、露出補正、傾き補正の操作はバッチリですね。

次の記事ではAperture操作【中級編】をご紹介します。

CameraBlogオープンしました!

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camerablog


この度、CameraBlog(カメラブログ)を公開させて頂きました。このサイトはブログのタイトル通りCameraのBlogです。

「わかりやすい!」「読みやすい!」「楽しい!」「ためになる!」と思っていただけるようなサイトを目指してます。私がカメラに関して気付いたことや、ためになりそうなことをこのブログを通して皆様にお伝えできればと思っております。

どうぞよろしくお願いします!

ダーフク

Macユーザー必見!Aperture写真管理【初級編】

aperture user Manual

皆さんは写真管理ソフトは何をお使いでしょうか?「写真管理にソフトなんて使ってないよ!」という方もいらっしゃるかもしれません。過去、私は【MyPicture】というフォルダに日付ごとに写真を放り込んでおりました。

Folder my pictures

管理というよりディスクに保存と言ったほうが当てはまるかもしれません。写真を管理するとはどういうことでしょうか。写真に限らずモノでも同じ事が言えます。モノがルールに基づいて管理されていれば必要なときにサッと取り出せる。このような状態の時に初めて管理ができているといえます。

デジカメで撮った写真は、いわゆるデータです。このデータを綺麗に整理整頓するにはちょっとコツが入ります。コツはルール作りにあり!

Aperture

写真を日付毎に分けるか、それともイベント毎に分けるか。または人物毎にわけるのか。人それぞれ分けるルールは様々ですね。これが正解というものはありません。とは言えソフトの扱い方を知らなければソフトにルールが適応できません。

今回は私がメインで使用している写真管理ソフトApertureを例にしてどのようにすれば写真管理が捗るかご紹介します致します。

Aperture概要(2014年4月現在)

OS Mac(10.9以降)
価格 7,800円
対応フォーマット JPEG,TIFF,RAWなど
URL https://www.apple.com/jp/aperture/

Apertureとは?

Apertureをカンタンに説明すると写真好きな方や本格的に写真を仕事にしている人向けのリッチな写真管理と編集ができるソフトです。

Aperture

ただ単に写真を管理出来るだけでなく、ホワイトバランスや露出補正、傾き補正などを瞬時に行えます。Macの写真管理ソフト言えばMacに最初からバンドルされているiPhotoですがApertureはiPhotoのグレードアップ版のような位置づけです。

iphoto

Apertureはプロでも十分に使えるソフトのようですが、10,000円でお釣りが来るぐらいの比較的安い価格で手に入ります。

ApertureとLightroomの比較

Aperture Lightroom
価格 7,800円 980円/月額
16,000円(パッケージ版)
OS Mac Mac/Win
提供 Apple社 Adobe社
URL https://www.apple.com/jp/aperture/ https://www.adobe.com/jp/products/photoshop-lightroom.html

Lightroomは体験版があるので購入する前にじっくりと使ってみると良いと思います。体験版を使用した感想ですがApertureと同じように傾き補正、露出補正などの基本的な編集機能は同じです。各ボタンのナビゲーションも解りやすく、操作に迷うこともありません。とても使いやすく写真管理に最適化されたソフトです。

Aperture or Lightroom

ざっくりと違うこと言えば動作の機敏さです。Apertureの方がソフトの立ち上がり具合や動作はApple純正だけあってサクサク動きます。デスクトップPCを使う場合は画像のレンダリング処理速度が速いので2つのソフトに違いは感じられません。しかし、MacBook Airのような画像処理が弱いノートPCを使った場合にはハッキリと違いが出ます。

外出先でノートPCを使い画像編集が必要になった場合はApertureの方が編集から書き出しまで短時間で処理することが出来ました。ノートPCの性能が向上すればどちらのソフトも使い勝手は変わらなくなるかもしれません。

Apertureでの写真管理法

Apertureを使いこなすための最初の一歩。最小限の基本操作をご紹介します。これさえできればApertureで写真を編集、管理ができるぞ!というレベルです。

ツールバーを使いやすく!

まずはApertureを使いやすくする設定を行います。下の画像はApertureを起動した時の画面です。最初に使用頻度の高い操作を行うのに便利なツールバーを最適化させておくとで、これからの作業が楽になります。

Aperture-1

ツールバーのところにマウスポインタを置き右クリックします。【ツールバーをカスタマイズ】という項目が表示されるのでクリック。
Aperture-2
Apertureを操作する上でよく使用するボタンをツールバーに配置し、そうでないものを削除します。削除の方法はツールバーの不要な項目をドラッグで画面外に外せば消えます。ツールバーに保存したほうが良い項目はこの4つです。必要に応じて追加してください。

  • 読み込む
  • バージョンを書き出す
  • オリジナルを書き出す
  • プロジェクト

Aperture-3

写真を取り込む

上記の作業でツールバーに【読み込む】ボタンを設置しました。写真を読み込むためにまずは【読み込む】ボタンをクリックします。クリックしたら次の手順で写真を読み込みます。

  1. 読み込み先を選択(PCのHDDや外付けHDD、SDカードなど)
  2. 読み込み先の詳細フォルダを選択
  3. フォルダに保存してある写真の中から取り込みたい写真を選択
  4. 取り込んだ後、フォルダ名の名前を何にするか決定
  5. 【チェックを付けた項目を読み込む】ボタンをクリックして画像取り込み開始

Aperture

閲覧する

写真の取り込みが完了しました。ツールバーの【プロジェクト】をクリックします。Apertureの”プロジェクト”とはWindowsの”フォルダ”のようなイメージです。iPhotoの場合”イベント”と呼ばれてます。

Aperture

取り込んだ画像はプロジェクト一覧画面に表示されます。左側のプロジェクト一覧からプロジェクトを選択するか右側のサムネイル画像から目的のプロジェクトをダブルクリックして選択します。プロジェクト一覧の中から一つプロジェクトを選んでダブルクリックしてみましょう。

Aperture

プロジェクトの中に保存されている画像一覧が表示されます。右下のバーを左右に動かして最も見やすいサムネイルの大きさに設定します。

Aperture

PCモニタのサイズにもよりますが縦3×横4つ位が画像を確認しやすい調度良いサイズかもしれません。続いて、キーボードの【V】を押してみましょう。

aperture

【V】を押す度に写真の表示モードが変わります。大きな写真の下に写真一覧が表示されるモード

Aperture

写真一枚を大きく表示するモード

Aperture2

ひと通り画像モードの変更を確認することができたらツールバーの【プロジェクト】をクリックしてプロジェクトに戻りましょう。

Aperture

以上でApertureを使って写真の取り込みから閲覧までの操作を覚えることが出来ましたね。写真の表示モードを切り替えるキーボード【V】のショートカットキーは頻繁に使うのでこの機会に覚えておきましょう!作業が捗りますよ!

Aperture基本操作(編集)へと続きます。

X-T1とX-E2を比較して感じたこと

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X-T1ファーストインプレッション

現在、FUJIFILM のフラグシップモデルはX-T1である。その新製品発表会で、丸型のファインダーから見えるタイムラグのない大きな景色は度肝を抜かれたものだ。

X-T1 体験コーナー

もし、X-E2とX-T1が同時に発売されていたら間違いなくX-T1を買っていたに違いない。X-T1を選ばない理由がない。

撮影会でX-T1を体感

X-T1撮影会【飛鳥山公園】にて約3時間の間、じっくりとX-T1(XF18-55mm)で野外撮影を満喫した。

ピーカンの眩しい環境でもファインダーを覗けば鮮明に景色が確認できるしフォーカス合わせも容易だ。膝より低い位置に咲いている花を撮影する場合でもチルト式液晶モニタが役に立つ。更に軍艦部の操作系等はこれ以上ないくらい使いやすい型となっている。

X−T1FUJIFILM X-T1 (55mm, f/4.5, 1/200 sec, ISO200)

Xシリーズに共通して言える特徴は、「電源を入れる前からカメラの設定が把握できる」という事。X-T1は従来まで無かったISOダイヤルが付いる。撮影会の時は天気がよくISOはLで固定していた。たとえISOをいじらなくてもISOが今いくつに設定されているか忘れてしまう場合がある。

X-T1

確認するには液晶を見るかボタン操作でISOの数値を呼びださなければならない。この一手間がどれだけ大きい事か。その確認作業が不要になったのは、なんと有難いことか。やはりカメはマニュアル操作に限ると感じた撮影会だった。

X−T1撮影会

小さく使いやすい!

カタログで見るのと持ってみるのとでは全く印象が異なる。X−T1は物凄く小さい。もしやX-E2よりも小さいのでは!?と錯覚するくらいだ。私は小さいカメラが好きである。両手の中にすっぽり収まるスマートさ。

X−T1とX-E2

軍艦部の露出ダイヤルとISOダイヤルは親指、人差し指で操作するのにちょうどよい場所に設置してある。X-E2とは違いグリップ部がちょっと出っ張っており握りやすい形状をしている。X-E2はフラットなボディーなので人によっては握りにくいかもしれない。

X-E2グリップ

X-E2に外付けグリップを装着して握りやすくしているが、X−T1にはその必要がない。X-T1はただ小さいだけでなく、持ち運びやすく、撮影しやすく、操作しやすいカメラだなと実感した。

センターファインダースタイル

従来のXシリーズとX-T1の大きな違いはファインダーである。

Xシリーズ

Xシリーズといえばファインダーが左端に付いた「レンジファインダースタイル」X-T1はボティー中央部に位置しており、台形に飛び出た「一眼レフスタイル」。外見上は「左か中央か」であるが、ファインダーが中央に位置しているのには理由があるらしい。

「ファインダーを中央に設置することで、カメラを構える体とカメラの軸が中央に位置し安定感が増す」ということである。動体を撮影する人にとってはセンターファインダースタイルが撮影しやすいらしい。

X−T1

しかしながら、私は「ファインダーが中央に位置しているから、とても撮影しやすい。」という感覚はなかった。たとえファインダーが左でも中央でも、撮影する感覚はX-E2と変わらなかった。

ただ、違うのはファインダーが大きく、タイムラグが発生しないということである。ファインダーの大きさはパッと4隅を確認するのは難しい。

X-t1ファインダー倍率

大きいことは良いことだが、瞬時に確認したい場合はファインダーの大きさを【フル】から【ノーマル】に切り替えた方が使いやすいかもしれない。どちらのモードがシックリ来るかは両方試して判断してみる方が良い。

まとめ

ファインダー性能や操作性はX-T1に軍配が上がる。しかし私はあくまでも「レンジファインダースタイルが好きだ!!」という感想である。「X-E2の四角いボディーがたまらなく好き」なのである。

X-E2

ただ単に見てくれがどうかという事ではあるが。カメラは数字(スペック)だけでなく見た目も重要だと考えている。カメラに愛着が湧くかどうか見た目に左右されるなぁと感じた。

失敗しないカメラ選びのコツ!

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Best Buy Camera

コンデジ、一眼、ミラーレス。レンズはどうする?予算はなんぼ?どこで購入、誰に聞く?カメラ入門者が最初に抱く悩みではないでしょうか。ある程度の経験があればカメラやレンズを購入するときに自分の好みがわかるので、何を買えば良いか判断できます。

RICOH GRRICOH GR (18.3mm, f/4, 1/500 sec, ISO100)

しかし、「今まではコンデジだったけど、ちょっと高級な一眼でも使ってみようかな?」「カメラを新しい趣味にしよう!」という方にとって、自分にどんなカメラが合っているのか、自分の好みが何なのか、まだわからない状態です。

そんな方のために失敗しないカメラ選びの方法をご紹介させていただきます!

【カメラの使い方セミナー】に参加する

同じカメラはカメラでもコンデジ・ミラーレス・一眼レフ。レンズであればズームと単焦点、更にイメージセンサーのサイズは数分の1サイズ、フォーサーズ、APSC、フルサイズと様々な種類に別れてます。

RICOH GR

それぞれにメリット・デメリットがあります。例えば携帯性を重視するならばコンデジやパンケーキレンズをつけたミラーレスという持ち方。画質重視ならば一眼かミラーレスまたは高級コンデジという選択になるかもしれません。

RICOH GR

自分に合った持ち方を知る一番手っ取り早い方法はカメラの使い方セミナーに参加し、カメラを体感することです。

カメラの特徴を知る

カメラメーカーは定期的にカメラの使い方セミナーを行ってます。値段も無料〜数千円程度の料金で参加できます。カメラメーカーの担当者がセミナーを行っているので、そのカメラ(機種)に関しては詳しい知識があるでしょう。

FUJIFILM X-E1

取扱説明書の片隅に書いてあるカメラの操作・設定方法も、まるで裏ワザの様に教えてくれます。また、初心者にも分かりやすいように手元でカメラを操作しながら基本操作を学ぶことができます。

X-e2

セミナーを通してカメラを触っていくうちに「このカメラだったら画質も十分綺麗だし、問題なさそう。」とか「ちょっと物足りないなぁ。。」と感じることができます。この機会に、不安に思うことや疑問などをメーカー担当者に直接聞いてみましょう!

カメラを体感する

メーカーは使い方セミナーとは別に撮影会イベントも行ってます。

料金は使い方セミナーと同様、無料〜数千円です。『カメラは撮ってなんぼ』うんちくばかり聞いても残念ながら”本当に理解した”事にはなってません。

X−T1

実際にカメラを手にしてカメラの持ち心地、シャッターを押した時の音や感触、ボタンやリングの操作性、ファインダーから見える景色、撮った写真の色調など。「使ってみなけりゃわからない」ことが数多くあります。撮影会という場を利用してカメラのフィーリングを確かめます。カメラを扱っていくうちに徐々に体が理解していきます。

FUJIFILM X-E2

カメラとフィーリングが合わなければ「なんか違うな。。」と感じるでしょうし、逆に「そうそう。これこれ!!」という具合に考えなくても自分に合ったカメラが”理解できる”ようになります。

家電量販店に行く

「近所でセミナーなんてやってない。」という方もいらっしゃると思います。使い方セミナーや撮影会が行われているのは割りと都市部が多いようです。そんな場合は家電量販店のカメラコーナーに行くことをおすすめします。

RICOH GR

とにかく触りまくる

家電量販店のカメラコーナーにはメーカーを問わず、たくさんのカメラがズラリと並んでます。「自分に合ったカメラがわからない」のであれば「自分にあったカメラと出会う」しかありません。出会いはカメラコーナーにあり!陳列棚に所狭しと並んでるカメラを次から次へと手にとってみましょう。

RICOH GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO2500)

運が良ければ「これや!!」に出会えるかもしれません。私がブログを始める前にヨドバシのカメラコーナーで出会ったのがGR DIGITAL4です。初めてGR DIGITAL4を手にとった時に「なんて握りやすいカメラなんだ!!」と思ったのが購入したきっかけであり、同時にブログでカメラ記事を書きを始めたきっかけにもなりました。

GR DIGITAL4RICOH GR DIGITAL 4 (6mm, f/8, 1/1620 sec, ISO80)

 ネットの情報は?

カメラの情報に関して、「ネットで調べても出てこない!!」という事は”マニアックなネタ”を除いてほとんどないでしょう。カメラで分からないことを検索すれば数千件ヒットしますし、プロの意見や初心者が持つ疑問に対する答えなども様々なサイトで収集することができます。

GR digital4RICOH GR DIGITAL 4 (6mm, f/7.1, 1/250 sec, ISO80)

特にカメラ口コミ掲示板などは読んでいてとても勉強になります。しかしネットの情報だけで欲しいカメラが見つかるでしょうか。もちろん、購入する意思を決定する要素がネットで見つかり購入に至ったという場合もあるでしょう。

本当に最適なカメラとは?

もし私が知り合いから「どんなカメラが良いか?」と尋ねられたら「このカメラが良い」と断定することはできません。なぜなら、好みは人それぞれ。自分が良いと思っているから他人も同じように良いと思ってくれるとは限りません。

GR digital 4RICOH GR DIGITAL 4 (6mm, f/5.6, 1/1870 sec, ISO200)

自分に最適なカメラは自分にしか分かりません。やはりカメラは五感で知るものだと思います。セミナーや家電量販店に足を運び、とにかくカメラに触れること。行動を起こせば必ず最適なカメラに出会えるはず。

X-T1撮影会 in 飛鳥山公園

x-t1

寒い冬が終わり写真撮影が捗る温かい春になりました。外での撮影会は2ヶ月ぶり位です。今日はとても天気がよく少し暑いくらいでした。

X-T1撮影会概要

  • 主催:富士フイルム
  • 講師:海老原勇人先生(ブログ:https://sun7h.exblog.jp/
  • 場所:飛鳥山公園(JR王子駅徒歩3分)
  • 開催日:2014年4月12日(土)
  • 撮影時間:13:00〜16:00
  • 使用カメラ:X-T1(貸出)
  • 使用レンズ:FUJINON XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

今回の飛鳥山公園撮影会はX-T1をお持ちでない方優先ということで、X-T1を持っていない私は運良く参加できました!多数の応募があり総数50名を超えていたそうです。

X-E2でスナップ

なかなか来る機会がない王子駅。過去にこの駅に来たのは片手で数える程度。せっかくということで撮影会が始まる前に自前のX-E2 + XF23mmでスナップ撮影。飛鳥山公園の付近をぶらぶら散歩しながら自由気ままに一人撮影しました。

X-E2

天気の良いの週末。公園の周辺は人で賑わっている様子でした。

X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/3.2, 1/180 sec, ISO200)

桜もだいぶ散ってきましたね。

X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/2.2, 1/180 sec, ISO320)

公園に向かう途中に見つけた人の顔のような岩。遠くから見るとちょっと不気味です。

X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.6, 1/500 sec, ISO100)

桜は種類にもよりますが花びらの色が白なので、白飛びしてしまい撮影するのが難しいです。なので色がついた花を撮影するほうが割と綺麗に撮れますね。

X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.8, 1/1000 sec, ISO400)

ちょっと絞って撮影してみました。上の写真とは雰囲気が違って見えます。花びらのシャープさが増しますね。カメラと花びらを近づけてマクロモードで撮影すると背景が玉ボケになります。

X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/2.8, 1/1000 sec, ISO400)

公園内は花見をしている家族や学生で賑わっていました。どこからともなくギターを弾き語りする声も。とても楽しそうな雰囲気です。カメラはマニュアルで撮影してます。露出レベルは+1.0位です。ややハイライト気味で撮影すると、とても良い天気の中で花見をしている雰囲気になります。

X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/2.8, 1/500 sec, ISO250)

空の澄み切った青色、桜のピンク、木々の緑をビビッドに映したいときはフィルムシミュレーションのVelvia(ベルビア)がオススメです。しっかりと濃い色が出ます。

X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/3.2, 1/1000 sec, ISO100)

一つ注意しなければならない点は、ベルビアで人物を撮影すると肌色がオレンジ色っぽく写ってしまいます。人物を撮影する場合はフィルムシミュレーションをProNegやAstiaに設定すると自然な肌色で撮影することができますよ。

X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/2.8, 1/800 sec, ISO100)

X-T1の実写

集合時刻10分前に到着。すでに集合場所にはXセミナーの参加者がX-T1を持ち撮影準備を開始してました。海老原先生からX-T1の基本的な設定方法、撮影方法を学びます。

X-T1-XF18-55-2FUJIFILM X-T1 (18mm, f/3.2, 1/150 sec, ISO200)

撮影会でズームレンズを使用するのは初めての機会です。X-T1につけているレンズはFUJINON XF18-55mm。大抵のシチュエーションはこのレンズ1本でカバーできます。「カメラにどんなレンズを付けていいかわからない。」という方は失敗しないレンズだと思います。

X-T1-XF18-55-1

撮影のコツや構図の考え方などを海老原先生から教わりながら公園内を撮影していきます。

X-T1-XF18-55-3FUJIFILM X-T1 (18mm, f/4.5, 1/125 sec, ISO200)

海老原先生が撮影した写真をその場で拝見させていただけるので勉強になります。プロが撮影しているところを直ぐそばで見学できます。撮影している時にどんなことに注意を払うか。例えば「フレームの4隅 に余計なものを入れないようにする」という教えはとても重要。家に帰って撮影した写真をみたら端に金網やブロック塀などが入ってしまったという失敗は今でもやってしまいます。

X-T1-XF18-55-4FUJIFILM X-T1 (55mm, f/5, 1/150 sec, ISO200)

望遠側で撮影してみました。広角では寄れない樹の幹です。寄りたいけど寄れない時はズームを使うか望遠(中望遠)の単焦点を使うしかありません。広角でも望遠でもどちらでも使えるズームって便利だなと感じました。

X-T1-XF18-55-5FUJIFILM X-T1 (55mm, f/6.4, 1/350 sec, ISO200)

ベルビアで撮影。広角側(18mm)で撮影すると歩道や人物が入ってしまいます。しかし望遠側で撮影すれば不要なところを切り取れるので手元で画角を手軽に決められます。被写界深度は深めですね。

X-T1-XF18-55-6FUJIFILM X-T1 (55mm, f/4, 1/750 sec, ISO200)

広角の単焦点レンズだとチューリップまで寄る事ができません。 ここでもズームレンズが役に立ちました。

X-T1-XF18-55-8FUJIFILM X-T1 (55mm, f/7.1, 1/100 sec, ISO200)

ぐっと寄って遠く離れた目的の被写体を撮影できます。

X-T1-XF18-55-7FUJIFILM X-T1 (37.4mm, f/7.1, 1/105 sec, ISO200)

高いところに咲いているとても美しい花びらを撮影しています。望遠が役に立ちますね。

X-T1-XF18-55-10FUJIFILM X-T1 (34.3mm, f/4, 1/150 sec, ISO200)

花びらの柔らかな質感やグラデーションもきれいに出てます。

X-T1-XF18-55-9FUJIFILM X-T1 (55mm, f/4, 1/90 sec, ISO200)

海老原先生「良い写真はどこでも撮影できる」とのこと。綺麗に咲いている花でなくてもカメラの角度や構図、被写体との距離に変化をつければ作品になるということを学びました。

X-T1-XF18-55-11FUJIFILM X-T1 (21.4mm, f/4, 1/420 sec, ISO200)

カメラの設定を露出オーバー気味に、逆光で撮影。葉を透けさせると抽象的な写真になりになりました。

X-T1-XF18-55-13FUJIFILM X-T1 (55mm, f/4.5, 1/140 sec, ISO200)

手元にある被写体をあえて望遠側にして撮影すると背景が綺麗にボケてくれます。この時、被写界深度はとても浅くなります。ピントがごくわずかしか合っていないことが確認できますね。

X-T1-XF18-55-12FUJIFILM X-T1 (55mm, f/4, 1/140 sec, ISO200)

あっという間に3時間の撮影会が終了しました。今回の撮影会を通じてズームレンズのメリットを体感出来ました。いままで単焦点レンズしか使ってこなかったのでFUJINON 18-55mmはどこでも使えるレンズだな。と感じました。

X-T1-XF18-55-14FUJIFILM X-E2 (23mm, f/5, 1/140 sec, ISO400)

また、便利なだけでなく写りも良いです。開放で撮影してもパンフォーカス気味に映るのでスナップ撮影に向いているレンズだなと思いました。

FUJINONのXFレンズが試せるレンタルサービスが開始されました!こちらの記事もご参考にしてみてください!

XF60mmを使ったマクロ撮影にチャレンジ!神代植物公園の撮影会の記事も合わせてどうぞ!

私がEye-Fiを使う理由

Eye-Fi Pro

Eye-Fiとは

普段、GRやX-E2に指しているSDカードはEye-Fiを使用している。めんどくさがり屋の私にとっては大変便利なアイテムだ。

RICOH GRRICOH GR (18.3mm, f/4, 1/800 sec, ISO100)

Eye-Fiについてカンタンに説明すると、Wi-Fi(無線のネットワーク)を使ってEye-Fiに保存された写真を自動でPCやスマホに送信できるSDカードの事である。

Eye-Fi

一般のSDカードの場合、撮った写真データをPCに保存したいときは、大体こんな流れではないだろうか。

  1. カメラからSDカードを取り出す
  2. 取り出したSDカードをPCに挿す
  3. PCへSDカードに保存されている写真を移す
  4. データの転送が完了したらPCからSDカードを取り出しカメラに挿す

1〜4までの工程を経て写真データのPC移行が完了する。写真をマメにPCに移したい場合は、この工程を毎回行うのは面倒に感じるかもしれない。しかし、Eye-Fiを使えば作業工程が減るのでデータ移行作業がグッと楽になる。

  1. カメラの電源を入れる
  2. データの転送が完了するまで放置
  3. データの転送が終わったらカメラの電源を切る

以上である。

Eye-Fi

行った作業はカメラの電源をON/OFFしただけ。SDカードをカメラやPCから抜き差しをする必要はない。ただ、Eye-Fiも万能では無い。デメリットもある。このメリット・デメリットを両方理解した上で自分にはどちらの保存メディアが向いているのか判断してみて欲しい。

メリット

  • 写真データの転送が楽。
  • 無線環境(Wi-Fi)がなくても、アプリを使用すればその場でスマホに写真データを転送できる。(アドホック通信)

デメリット

  • 一般のSDカードに比べて値段が高い。
  • 写真データ転送時は電源をONにしているため、その分バッテリーを消耗する。
  • 写真を撮影した際に自動でGPSデータ(位置情報)が追加されるてしまう。
  • RAWデータや動画もWi-Fiで転送できるが、ファイル容量が大きいため転送に時間が掛かる。

FUJIFILM X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/210 sec, ISO400)

値段に関しては、容量にもよるが8GBで4,000円位。16Bで8,000円位する。普通のSDカードと比べると2〜3倍くらいの値段だ。またデータ転送の際はカメラの電源を入れっぱなしにしなければならないため、少しでもバッテリーの消耗を抑えたい場合は普通のSDカードの方が向いている。

FUJIFILM X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.8, 1/170 sec, ISO400)

私はメインでEye-Fiを使用しているが普通のSDカードを使用する場合がある。それは写真撮影会に参加したり旅行する時である。

撮影会では1日に撮影枚数が数百枚に達することもある。また旅行に行く場合もたくさん写真を撮るので自宅に戻ったあと、数百枚の写真データをEye-Fiで転送するとなると、数十分程度時間がかかる。

fujifilm x-e2

写真データ転送に時間が掛かる場合は普通のSDカードを使ってPCへデータ転送するほうが効率が良い。写真をたくさん撮る際はEye-Fiは向いていない。なので、私は必ず予備のSDカードを2〜3枚ほどいつも持ち歩くようにしている。

Eye-Fiに向いている人、そうでない人

向いている人

  • めんどくさがり屋
  • マメに写真データをPCに保存したい
  • 自宅にWi-Fi環境がある

そうでない人

  • RAW撮影や動画を撮る
  • Wi-Fi環境がない
  • 普通のSDカードでも不自由さを感じない

X-E2-Eye-Fi-7

もったいないのは、写真を撮ったら撮りっぱなしで、SDカードに写真を保存したままその後、活用されない場合である。Eye-Fiを使ってない頃は、こんなことがしばしばあった。

Eye-Fi mobi

久しぶりに写真をPCに移してプレビューした時、「あ~、そう言えばこんな時もあったけな。懐かしい。」と思うこと。できれば撮った写真は撮った時の感情が残っているうちにブログにアップしたり、友達と共有したり、現像するほうがワクワクしながら作業を楽しめる。

特にブログを書く上でEye-Fiの恩恵は大きい。写真を活用した趣味や仕事がある場合はEye-Fiが活躍するのではないだろうか。

XF23mmとXF35mmを比較

X-E2を使用して以来、そのカメラに付けっ放しのレンズXF23mm。奇しくもXF23mmが発売された翌月、X-E2が発売された。なんというドンピシャなタイミング!『これは運命に違いない!!』と思ったほどだ。そしてレンズとボディーを同時に購入。

X-E2FUJIFILM X-T1 (60mm, f/5, 1/150 sec, ISO320)

FUJINONレンズは種類も豊富。レンズキットも安価で手に入るが、数ある組み合わせの中でボディー+レンズという買い方を選んだ。選んだというか、選択肢がこのレンズしか無かったのだ。もし、XF23mmが発売されなかったら、ちょっと我慢しながらXF35mmを買っていただろう。

XF35mm

決してXF35mmがXF23mmに劣る/優るという意味ではない。画角の好みである。私はX-E2を手に入れる前からRICOH GRを愛用している。GRは28mmの広角レンズである。この広角レンズが気に入っており、とても使いやすいレンズだなと感じていた。

RICOH GRFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/60 sec, ISO100)

椅子に腰掛けてテーブルの上に並んだ料理を撮るときや、目の前に広がる景色をすべて画角に収めたい時に何も気にすることなくサクッと撮影できるのが広角レンズ28mmである。

RICOH GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/20 sec, ISO100)

GRを使い広角が使いやすいことや単焦点でも不自由を感じないことを身をもって体験した。FUJINONレンズを買うなら【広角・単焦点・明るいレンズ】と決めていた。となると選択肢はXF23mmのみ。

絶好のタイミング!!

XF23mmが発売されたのは2013年10月中旬。X-E2を買おうと決めたタイミングはXF23mmが発売される前だった。なのでX-E2に付けるレンズはXF35mmになる思っていた。富士フィルムが主催するX-E1使い方セミナー(当時2013年9月)に通ったり会社帰りにビックカメラやヨドバシカメラに立ち寄ってXF35mm(換算53mm)の使用感を何度も試した。

fujifilm X-E2FUJIFILM X-E1 (35mm, f/1.4, 1/125 sec, ISO250)

家電量販店の店員さんからは「また来たか。。」と思われたかもしれない。しかしレンズを購入したあとで「換算53mmの画角は使いにくい。」という事態は避けたい。本当にこのレンズ(XF35mm)を買って失敗しないかどうか、とにかく納得したかったのだ。レンズ選びで迷っている最中、XF23mmの発売が発表された。私は歓喜に沸いた。

XF23mm

23mmと35mmは何が違うんだ!?

双方を画角で比較すると35mmと53mmになる。この差は大きい。35mmであれば動かずして撮影できるが53mmだとチョット引かなければ全体を収めることができない。

fujifilm X-e2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/180 sec, ISO1600)

このような場面は少なくない。狭い店内にてテーブルを挟み向かい側の人物を撮影する際に飲食店の背景を残しつつ人物を画角に収めたり、複数の人物を引くに引けない状況の中で撮影しなければならない状況は意外と多い。

fujifilm X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/125 sec, ISO1000)

この場合、53mmだと結構キツイ。写真のプロであればフレームに収まりきらない頭部や不要な部分は”ケチらず外す”という発想ができるだろう。しかし写真の経験が浅い人は「全体を収めたい」と思うのではないだろうか。

fujifilm X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/4.5, 1/280 sec, ISO400)

私自身、写真経験は浅い。なんでも写真に収めようとして不要なモノが写真に写り込んでしまったり、インパクトに欠ける弱々しい写真になる事が沢山ある。その点、53mmは撮りたいもの(見せたいもの)をハッキリと浮き立たせ印象に残る写真が撮りやすい。とりわけFUJINONレンズの中でもXF35mmの評価は高い。

XF35mmFUJIFILM X-E1 (35mm, f/1.4, 1/120 sec, ISO200)

各メーカー毎に「神レンズ」と呼ばれる商品が存在しているが、FUJINONレンズの場合はXF35mmがそれに該当するらしい。X-E2新製品発表会に参加した時、とある有名写真家がXF35mmを「神レンズ」と語っていた。

FUJINON Lens

「このレンズは開放で撮影した時に髪の毛一本一本に至るまで鮮明に描写。且つ背景を柔らかく優しくぼかすことができ、53mmの画角で使いやすい。オススメの単焦点レンズはコレ」との事。確かに手に入りやすい値段で、比較的使いやすい画角。しかもF1.4の単焦点53mmであれば、そう呼ばれるレンズになるかもしれない。これが、70mm以上の中望遠となると使える場面が極端に少なくなる。

XF23mm F1.4 XF35mm F1.4
画角 35mm(63.4 度) 53mm(44.2 度)
重量 300g 187g
価格 85,000円前後 50,000円前後

嘘のようなホントの話

余談だが、GR DIGITAL4を購入する前の事。まだカメラに関して何の知識もないときに SONYのEマウント【SEL50F18】という単焦点レンズを購入して失敗した経験がある。ちなみにこのレンズも「神レンズ」と呼ばれている。

SEL50F18

その頃は『画角』という概念が私の中になかった。【SEL50F18】の画角は75mm。このレンズを付けた時は「なぜズームをしてないのにこんなにも寄って見えるんだ??」と首をかしげた。中望遠レンズだから広角レンズに比べたら寄って撮れるのは当たり前の事なのだが、画角を知らない当時は使いにくくてどうしようもないレンズだった。

SEL50F18

机にあるモノを撮影する際は2〜3歩引いて撮影しなければならないし、さらに見えるモノの1部分(パーツ)しか撮影できないではないか。そんな事を思っていたので数ヶ月ほど使用して売却してしまった経験がある。もしこれが50mm前後の画角だったらもうチョット長くレンズを使用し続けていられたかもしれない。

レンズを選ぶコツ

XF23mmとXF35mm。細かいスペックを上げればきりがない。もし、どちらにしようか迷う方は『画角から考えてみては』いかがだろうか。35mmと53mmの画角はどちらが自分にとって使いやすいか。「どちらにしてよいかわからない!」という方は両方買うというのも手だが、費用もかさむのでそれはなかなか難しい。

FUJINON Lens

しかし実際に使ってみないことにはわからない。失敗しないカメラ選びのコツ!でも紹介したが、やはり重要なのは”体感して理解すること”である。メーカーが行うセミナーに参加したり、家電量販店に置いてあるレンズを使って試し撮りするのも良いだろう。ぜひ「これだ!!」感じる画角を試行錯誤しながら発見できればと思う。

FUJIFILMのカメラなんて買うわけない!

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X-Pro1の第一印象

X-E2を購入したのは2013年の11月。今から約半年位前になる。

fujifilm X-E2

私は富士フィルムのカメラなんて一切、興味が無かった。見向きもしなかった。言ってしまえば、Xシリーズのカメラは「なんて時代遅れなカメラなんだ」とさえ思っていた。X-Pro1のカメラを見た時には「まるで鉄の塊じゃないか」という印象である。

fujifilm X-Pro1

コンデジしか持っていなかった私はミラーレスカメラを購入するため家電量販店にちょくちょく足を運び、どれにしようか数ヶ月間悩んでいた。

ミラーレスを買うなら「やっぱりNEX?それともOMD?もしくはGXRか??」いろいろ悩んだ。しかし答えは出なかった。「これだ!!」と思えるカメラに出会えずにいた。

『これだ!!』という瞬間

ふと、今まで一切興味がなかった富士フィルムのカメラを手にとった。そしてあることに気がついた。『モードダイヤルがついてないじゃないか。』手にとったカメラはX-E1。(まだX-E2が発売される前)

fujifilm X-E2

店員さんに質問してみた。『このカメラはどうやってモード切り替えするのですか?』店員さんがX−E1を手に取りカメラを指さしながら答えた。「シャッターダイヤルを回せばスピード優先。レンズに付いているリングを回せば絞り優先。どっちもAならプログラムオート。。。」というような内容だった。

X-E1

私は今まで「カメラにはモードダイヤルがついていて当たり前」だと思っていた。X-E1のモード切り替えの方法を知ったその時、まさに「これだ!」という瞬間だった。

考え方が変わる。

今となてっはX-E2の画質の良さ、XF23mmボケの綺麗さ。なんといっても肌色が美しい。と、いろいろ気に入った部分が増えてきている。しかしX-E2買った根本的な理由は『モード切替が直感的に行えるから』だったのである。

fujifilm X-E2

一度好きになってしまうと、「時代遅れなカメラ、鉄の塊」という考え方はどこかに消え失せてしまったらしい。あのゴツくて不格好に見えたX-Pro1が「やはりカメラはこれくらいゴツくなきゃだめだ」とか「レトロな造りがたまらないぜ。」と手のひらを返したように考え方が180度変わってしまったのである。

そして、X-E2購入へ

その後、富士フォトギャラリー新宿で開催されているXセミナーに通いつつ、X-E2の発売を待った。そしてX-E2+XF23mmを購入した。使ってみて実感する事。それは『マニュアルによる操作は快適だなぁ』という感覚。X-E2とは異なりRICOH GRは大抵の場合、Pオートで撮影している。

RICOH GR X-E2

Pオートも便利といえば便利なわけだが、いざマニュアルで撮ろう!とした時に切り替えが面倒である。モードダイヤルを【M】に設定しボディーに備え付けてある小さなボタンやダイヤルで、液晶に表示された数値を確認しながら、ちょこちょこっといじって設定しなければならない。

RICOH GR

ほんの少しの手間かもしれない。しかし『ほんの少しの手間』を面倒に感じてしまい、いつものようにPオートで撮影してしまう。決して間違いではないが、正解でもない。

できれば『マニュアルで撮ろう!』と思ったらマニュアルで撮りたい。それを可能にしているのがX-E2(X-Pro1、X-T1同様)の操作性である。カメラにとってモードを切り替える操作が直感的に行える事はとても重要である。

35mm換算とは?

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focal_length

カメラに関する専門用語のお話。「何となく聞いたことはあるけれども、いまだに意味が分からない。」「そんな言葉はじめて聞いた!」カメラを始めようとしている人、カメラを始めたばかりの人はこんな経験をしたことがあるはず。

35mm換算とはFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/105 sec, ISO3200)

今回は、カメラのカタログなどでよく出てくる表記『35mm換算』とは、つまりどういう意味なのか。とりあえず、ここだけ抑えておけば最初の内は困らないポイントだけ絞って解説いたします。

GR_Focal_length

wikipediaではこのように説明されてます。

35mm判換算焦点距離(35ミリばんかんさんしようてんきより、35mm equivalent focal length)は、写真用語の1つである。35mm判以外のフォーマット用のレンズを、35mm判(画面寸法24×36mm)相当に換算した「焦点距離イメージ」の数値のこと。「35mm判換算で○○mm相当」などと表す。35mm判を基準とするのは、写真撮影の普及期に35mmフィルムによるこのフォーマットが多く用いられたことによる。特にレンズ交換式のカメラは、ほとんどが24×36mmの一眼レフだった。

この説明を見てピンと来くる方はいるでしょうか。もちろん、カメラの経験者は意味が理解できると思います。しかし、カメラ未経験者にとってはチンプンカンプンな内容です。

35mm換算の意味がわからなかった時、ネットで数時間かけてこの意味を調べ「ふ~ん、で結局なんなの?」と感じた経験があります。

画角が何ミリか

カメラ(レンズ)には画角があります。35mm換算とは、ようするに『このカメラ(レンズ)は〜mmの画角で撮影できます』という説明です。

カメラ(レンズ) 焦点距離 35mm換算
GR DIGITAL 4 6mm 28mm
GR 18.3mm 28mm
XF23mm 23mm 35mm

GR DIGITAL 4 と GRを比較するとは焦点距離が6mm、18.3mmとなっており異なる値です。しかし35mm換算すると両機種とも28mmになってますね。XF23mmは”35″を連発しますが「35mm換算35mm」という呼び方になります。

35mm換算とは

実焦点距離と、換算距離どちらを見るのか?

レンズのパンフレットを元に解説します。

下の画像はよく見かけるレンズのスペック表です。注目して欲しいのは【f=56mm ( 35mm判換算85mm相当)】という部分。焦点距離が2種類記載されてます。

見るべきところは、85mmの方になります。

35mm換算とは

まとめ

焦点距離が何ミリであれ、「結局何ミリの画角で撮れるの?」というシンプルな解説です。「どのように換算数値を出したの?」「なぜカメラによって換算の値が異なるの?」という疑問を持った方は、Wikipediaの35mm判換算焦点距離を参考にしてみてくださいね。