RICOH GRの作例やFUJIFILMの一眼レフカメラやXFレンズの評価、単焦点と望遠レンズの比較などを詳しくレビューするブログ
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フィルムシミュレーションを比較してみた

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デジタルカメラが普及する前、カメラといえばフィルムカメラでした。私が過去に使ったフィルムカメラは『写ルンです』というカメラだけです。電源のON/OFFボタンやISO、シャッタースピード、絞りダイヤルなどもありません。『シャッターを押すだけ』で写真が撮れます。今思うと、『写ルンです』は「シャッターを押すだけ」というシンプル操作の究極型だったのではと思えます。

フィルムシミュレーションとは?

富士フイルムが主催するセミナーに行くと必ずと言っていいほどフィルムシミュレーションの話題になります。特にVELVIA(ベルビア)というキーワードが沢山出ます。「VELVIAのフィルムを使用して撮影した空がの色が。。。」私はフィルムを使った経験すらないので、「ベルビア」と言われてもピンときません。

X-E2を使い始めた今では、自分の好きな色を探すため、フィルムシミュレーションを使用し発色具合を知りつつあります。恐らく若いユーザー(フィルムを知らない世代)でもフィルムシミュレーションが何なのか理解できるように【Velvia/ビビッド】と表示されます。多分、「ビビッド」の方が分かりやすいですね。

フィルムシミュレーションのVELVIA

フィルムシミュレーションの種類

フィルムシミュレーション名 解説
(使ってみた印象)
Provia ノーマル
(薄すぎず、濃すぎず標準な色)
Velvia ビビッド
(発色が濃くなるので風景向き)
Astia ソフト
(Proviaよりも薄めの色。柔らかくしたい時に)

フィルムシミュレーションの設定方法

下記の手順でフィルムシミュレーションを設定/変更します

  1. 【Qボタン】を押す
  2. フィルムシミュレーションを選択
  3. ダイヤルを左右に動かしフィルムシミュレーションを選択

FilmSimulation

ブラケット機能を使う

今回は3つのフィルムシミュレーションを1回のシャッターで撮影できるフィルムシミュレーションBKT(ブラケット)機能を使用しました。液晶画面右側の【DRIVE】を押すとアイコンが表示されます。ここからブラケットを呼び出します。

FUJIFILM Film Simulation-1

フィルムシミュレーションを同時撮影する種類を決めます。 MENUボタンを押し【カメラ設定1】の【フィルムシミュレーションBKT】を選択

FUJIFILM Film Simulation-2

1枚目〜3枚目をそれぞれ選択

FUJIFILM Film Simulation-3

フィルムシミュレーションを選択します。

FUJIFILM Film Simulation-4

モノクロや、セピア、カラーフィルターもブラケットに含めることが出来ます。

FUJIFILM Film Simulation-5

フィルムシミュレーションの比較

次の3つの場所からフィルムシミュレーションブラケットを使用して発色具合を比較してみます。

  1. 公園
  2. 街道
  3. 室内

公園にて撮影(天気:曇り空)

上から【PROVIA】→【ASTIA】→【VELVIA】の順に表示されてます。

PROVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/3.6, 1/160 sec, ISO400)

ASTIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/3.6, 1/160 sec, ISO400)

velvia4FUJIFILM X-E2 (23mm, f/3.6, 1/160 sec, ISO400)

PROVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/140 sec, ISO200)

ASTIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/140 sec, ISO200)

velvia5FUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/140 sec, ISO200)

provia6FUJIFILM X-E2 (23mm, f/5.6, 1/140 sec, ISO400)

astia6FUJIFILM X-E2 (23mm, f/5.6, 1/140 sec, ISO400)

velvia6FUJIFILM X-E2 (23mm, f/5.6, 1/140 sec, ISO400)

provia-1FUJIFILM X-E2 (23mm, f/5.6, 1/420 sec, ISO800)

astia-11FUJIFILM X-E2 (23mm, f/5, 1/125 sec, ISO400)

velvia2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/5, 1/125 sec, ISO400)

velvia1FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/1300 sec, ISO400)

proviaFUJIFILM X-E2 (23mm, f/5.6, 1/170 sec, ISO400)

astiaFUJIFILM X-E2 (23mm, f/5.6, 1/170 sec, ISO400)

velvia7FUJIFILM X-E2 (23mm, f/5.6, 1/170 sec, ISO400)

 街道にて撮影(天気:晴天)

PROVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/7.1, 1/350 sec, ISO200)

ASTIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/7.1, 1/350 sec, ISO200)

VELVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/7.1, 1/350 sec, ISO200)

ASTIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/5.6, 1/420 sec, ISO800)

VELVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/5.6, 1/420 sec, ISO800)

室内にて撮影

PROVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/160 sec, ISO1000)

ASTIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/160 sec, ISO1000)

VELVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/160 sec, ISO1000)

PROVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/160 sec, ISO1600)

ASTIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/160 sec, ISO1600)

VELVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/160 sec, ISO1600)

PROVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/160 sec, ISO1250)

ASTIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/160 sec, ISO1250)

VELVIAFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/160 sec, ISO1250)

以上、フィルムシミュレーションの比較でした。

最適なフィルムシミュレーションとは?

これらの画像をみて「どのフィルムシミュレーションを使えば良いか分からない!」と思った方も多いとおもいます。私もX−E2を手にした時は、「せっかくフィルムシミュレーションがあるのだから使ってみよう!」でも、何を選べばよいか分からない。。。そんな時がありました。しかし日々、フィルムシミュレーションを使い分ける作業をし続けると、自分の好みが少しずつ表れます。

私の場合は、ビビッドでシャープ且つアンダー気味の色が好きなので、Velvia(もしくはProvia)にシャドー、シャープネスを+1〜2加えます。

どのフィルムシミュレーションが良いかは好みなので「風景だからVelvia」とか「人物だからProNeg、Astia」という訳でもないですね。ブラケット機能を使って同じ写真で色を比較する作業を繰り返してみると良いかもしれません。

【おまけ】アドバンストフィルターのパートカラーを使った作例です。

【モノクロ + Rフィルター(レッド)】を使用すると赤色だけ残し、その他は白黒になります。

モノクロ + RedFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/800 sec, ISO200)

X−E2で流し撮りをしてみた

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X−E2のファームウェアアップデートを期に、流し撮りにチャレンジしてみました。

流し撮りの作例を見ると「なんか難しそう。。。」と感じてしまいます。しかし、やってみると意外とイイ感じにカッコ良く撮影できるものです。今回の記事では流し撮りのコツやカメラの設定をご紹介します。

流し撮りをやろうと思ったきっかけ

流し撮りをやってみようと思ったのはX-E2のファームウェアアップデートによってファインダーのタイムラグが感じないレベルに向上したからです。

このアップデートで単にEVFのフレームレートが上がった訳ではなく、暗い場所でもフレームレートが落ちにくくなりました。

X-T1のファインダー性能について(ダーフク.com)

今年のCPプラスにてEVF開発担当の近藤氏からのコメント

1.6LVまでの暗さまでは高速の60フレームが続く。

1.6LVの暗さや60フレームのスピードとは正直、良く分かりません。多分、「暗い場所でもストレス無くファインダーが見れます」ということだと思います。

DSCF0945

EVFの大きなデメリットは『追えない』という事をよく耳にします。恐らく光学式ファインダーに慣れていると、そう感じるのかもしれません。

DSCF0900

今回の流し撮りはファインダー性能を試す良い機会になりそうです。

カメラの設定

シャッター速度

流し撮りはシャッタースピードを遅めに設定して撮影します。レンズの焦点距離にもよりますが、XF23mm (換算35mm)だと1/8〜1/30位のスピードが撮影しやすいです。練習すれば1/8まで下げられそうです。

GR020403

 ピントの位置

動体を追いながらのピント合わせはむずかしいですね。なのであらかじめピントを合わせておきます。

ピントの位置は被写体を撮影する位置に合わせておきます。下の画像のように動体が通り過ぎる道の上あたりにピントを合わせ、そのままシャッターボタンを半押しし続けます。

slow_shutter_photo-16

被写体を追う

自転車が左から右に通過してます。自転車の動きに合わせてカメラを左から右へ動かします。下の画像の場合は自転車の動きとカメラの動きが一致してません。カメラの動きが早くても遅くても失敗写真になります。

FUJIFILM X-E2 (23mm, f/7.1, 1/15 sec, ISO200)

撮影距離

被写体とカメラの距離によって難易度が変わります。被写体が遠いほどブレにくく、逆に近ければブレやすくなります。最初は遠い被写体を狙って撮影しながら徐々に流し撮りの感覚になれて行くと良いと思います。

FUJIFILM X-E2 (23mm, f/6.4, 1/15 sec, ISO200)

向こう側の車線の車はファインダーで追いやすいので上手く撮れる確率がグッと上がりました。

slow_shutter_photo-2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/13, 1/15 sec, ISO400)

FUJIFILM X-E2 (23mm, f/6.4, 1/15 sec, ISO200)

昼間はシャッタースピードを遅くすると明るくなり過ぎるので、絞り気味にするかISO感度を下げて、露出を適正にします。

FUJIFILM X-E2 (23mm, f/13, 1/15 sec, ISO400)

夜の流し撮り

暗い環境でもフレームレートが下がらないX-E2のEVF。動体の追従も余裕で行えました。あとは動体とカメラの動きをシンクロできるかどうかが問題。コレばっかりは練習あるのみですね。

FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/15 sec, ISO200)

フィルムシミュレーションとカラー設定

私はコントラスト濃いめで黒がクッキリ浮き出る絵が好きなので下の画像のような設定にしました。

  • フィルムシミュレーション:ベルビア
  • シャドー:+2
  • カラー:+2
  • シャープネス:+2

(ダーフクの好みの色なので参考までに。)

GR020405

シャドーを+2まで上げることで黒が強調され、絵がグッと締まります。ピントが合っている部分をクッキリ見せたいのでシャープネスを+2まで上げました。

FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/15 sec, ISO400)

フィルムシミュレーションをベルビア。更にカラーのレベルを+2に上げました。その結果、ライトの灯りに濃い色が付き、現実からチョット離れたような絵作りになりました。

slow_shutter_photo-12FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/15 sec, ISO400)

ISO感度で 露出を調整

流し撮りをやる時は、スピード優先(絞りAUTO、ISO AUTO)で良いと思います。しかし、絞りやISOがAUTOだと露出を安定させることができません。

GR020412

特に、夜は暗い場所と明るい場所の差があるので、マニュアルで絞りとシャッタースピードを固定し露出を安定させます。

ISOがAUTOの場合も同様に露出が安定しないのでマニュアルでISOの数値も決めておきます。シャッタースピードが遅いので暗い環境でも開放で撮影すれば、ISO感度は1,000以下で大丈夫だと思います。

GR020408

シャッタースピード1/8の場合、ISOを100まで下げても明るすぎるので絞りを2.0にしました。

slow_shutter_photo-18FUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/8 sec, ISO100)

(流星の中へ)

FUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/8 sec, ISO100)

(いい勝負)

FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/15 sec, ISO200)

slow_shutter_photo-19FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/15 sec, ISO100)

(前進)

FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/15 sec, ISO400)

流し撮りは非日常な写真が撮れるので、とても楽しいです。

GR020399

夜間のファインダーの見え具合は非常に良好です。「動体を追えない」という感じはありませんでした。よくやってしまうのが、カメラを動かしながらピントを合わせる。これをやるとピントがほとんど合わず失敗します。

流し撮りがキレイに撮れた時の感動はとても大きいですね。

GRのADJボタン、ファンクションキーのカスタマイズ設定例

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GRをカスタマイズする設定

最も使いやすいGRのカスタマイズとは何でしょうか。恐らくその答えは存在しないでしょう。100人のGRユーザーがいれば100通りのGRがあります。同じGRでも中身は別物。

普段GRに使い慣れていても他人のGRは使いこなすことが出来ません。なぜならGRは 自分が一番使いやすいようにカスタマイズして初めて最強のスナップシューティングカメラになるからです。

ADJボタンやファンクションキーに普段良く使う設定を盛り込む。あまり出番がなければ削除する。「あっ、やっぱり追加しておこう。。」そんな事を繰り返しながら徐々にGRを最適化させていきます。

GRの写真

今回、ご紹介するGRのADJボタンとファンクションキーの機能の割り当ては私の設定例です。あくまでも参考程度にご覧になってください。

GRのADJボタンのカスタマイズ

ADJボタンの割り当ての例です。

GRのADJボタンは最大で5つの機能を割り当てる事ができます。私は下記の4つを設定しました。

  1. 画像サイズ
  2. 測光
  3. フォーカスモード
  4. スナップ撮影時の距離

メモ代わりに撮る場合、画質は気にしないのでSを選択。ブログにアップする写真を撮る場合はMかLで撮影します。画像サイズの変更は使用頻度が高いので一番左側に設定してます。

画像サイズ

意外と良く使うのが測光です。例えばスナップを取る場合、全体の明るさを 平均的に整えたい時に【マルチ】に設定しておくと露出が安定します。また、物撮りやポートレート撮影時は【スポット】を選択。たとえ逆光でも、明るくしたい場所にピントを合わせれば顔が影で暗くなる失敗がなくなります。

測光モード

フォーカスモードもADJボタンに割り振っておくと大変便利。昼間のスナップ時は【マルチAF】。夜間などフォーカスが合いにくい場合は【スナップ】。物撮り、ポートレートの場合は【ピンポイントAF】。接写する場合は【MF】に設定します。

撮影距離

GRといえばフルプレススナップ。撮影距離を予め指定しておけば、その距離でフォーカスが合います。なのでフォーカスを気にせずサクサク撮影できます。アメ横や浅草などの繁華街の中を歩くときは2m前後に設定しておきます。撮影距離は沢山撮影して徐々に感覚に慣れていくと良いと思います。

GRスナップモード

広々とした場所では【無限遠(∞)】でOK。

RICOH GR で撮影した写真RICOH GR (18.3mm, f/7.1, 1/3200 sec, ISO100)

GR DIGITAL4にはついてなかった【Effect】ボタン。ここにも機能を割り当てる事ができます。

GRのエフェクトボタン

私は【画像エフェクト】ではなく【画像設定】を割り振ってます。GRはGR DIGITAL4と違って記録色に近い絵になります。なのでコントラストとシャープネスをガッツリ上げて撮影する事が多いです。また周辺減光を入れるとカッコ良く映ります。

画像設定

下の画像はシャープネスとコントラストをMAXまで上げた写真です。また、絞り気味でISOを最低の100にするとカリカリ、パリパリの標本のような絵になります。ISOを下げるとシャッタースピードが遅くなるので歩道橋の手すりにGRを置いて撮影しました。(Sスピード1/6)

RICOH GR で撮影した写真RICOH GR (18.3mm, f/9, 1/6 sec, ISO100)

カーソルキーの左ボタン(Fn1)にも機能の割り当てが可能。

GRのファンクションキー

私は【ISO感度】を割り当ててます。「なぜADJボタンにISOを割り当てないのか?」と思う方も多いはず。ADJボタンにISOを割り当てると【ADJボタン→ISOを選択】という2ステップになってしまいます。 「ISOを素早く切り替えたい!」という時はADJからだと面倒に感じてしまいます。

ISO感度設定

夜間はISOを【AUTO HI】に設定しておくとISOが3200まで上がる設定にしてます。低感度、高画質で撮影したい場合はISOを800程度に止めておきます。

RICOH GR で撮影した写真RICOH GR (18.3mm, f/2.8, 1/10 sec, ISO800)

【上限ISO感度】は【AUTO 3200】に設定。【切り替えシャッタースピード】は「これならブレる心配はない。」という速度に設定しておくと良いでしょう。

ISO感度AUTO HI

切り替えシャッタースピードを設定していても、露出を保てない場合は自動的にシャッタースピードが遅くなります。(Sスピード:1/250 → 1/30)

RICOH GR で撮影した写真RICOH GR (18.3mm, f/16, 1/30 sec, ISO3200)

1瞬を逃さないスナップシューティングカメラGR。このカメラの優れている点は設定の切り替えが片手で瞬時に行えることだと思います。 瞬時に行えるのは設定の階層が浅いからに他なりません。使うものだけ割り振り、不要なものは削除する。色々試してみて自分に最適なカスタマイズをしていただければと思います。

デジタルスプリットイメージでピントを合わせる

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X-E2のデジタルスプリットイメージ

X100S,X-E2,X-T1に搭載されているフォーカスアシスト機能の『デジタルスプリットイメージ』。あまり聞き慣れない言葉ですね。

デジタルスプリットはFUJIFILMのカメラに搭載されているイメージセンサー【X Trans CMOS Ⅱ】のフォーカススピードの高速化を実現。位相差オートフォーカスの特徴はコントラストオートフォーカスに比べてピントの位置を素早く判断できるので、その結果オートフォーカススピードが早くなります。

デジタルスプリットイメージ機能を使うと、画像が上下にズレているのでピーキングよりも正確にピント合わせが出来ます。特にマクロ撮影などで活用できます。被写界深度が浅い場合、その効果がより発揮できるとの事です。

デジタルスプリットイメージ: X Story | FUJIFILM

参考動画

デジタルスプリットイメージ機能を使用して撮影してみました。ランプの給油口のマークにピントを合わせて撮影してみます。

X-E2のデジタルスプリットイメージ

まずはX-E2のフォーカスモードをマニュアルに設定。ボディー全面のフォーカス切り替えレバーを【M】にします。XF23mm やXF14mm はフォーカスリングを引っ張りマニュアルフォーカスモードにします。

X-E2マニュアルフォーカスに切り替え

MFアシスト( マニュアルフォーカス アシスト)のモードを切り替えます。

X-E2設定画面

アシストは3種類の中から選べます。

  • スタンダード
  • デジタルスプリットイメージ
  • フォーカスピーキング

フォーカスピーキングに関してはこちらの記事をご参照ください。

デジタルスプリットイメージを選択

画面の中央にグレーの四角い枠が表示されます。

液晶画面の状態

ピントリングを回すとグレーの枠に線が入り、画像が左右に分割されます。

フォーカスをあわせる

枠の部分を拡大したい場合は【Qボタン】の右側のダイヤルを押します。

ピントを拡大する

拡大した状態。ハッキリと線が浮き出ており、上下の画像のズレが確認しやすくなります。デジタルスプリットイメージは、この上下の画像のズレをピントリングを回しながら徐々にあわせて行きます。

拡大した状態

給油口のマーク(画面中央の円)の上下のズレがなくなりました。ピントが合ったのでシャッターを切ります。

フォーカスを合わせる(合焦)

デジタルスプリットイメージとフォーカスピーキングを比較してみます。フォーカスピーキングはレッド(強)を選択しました。

フォーカスピーキング赤色

ピントが合っている部分が赤い状態になります。シビアに合わせたい場合やチラツキが気になる場合は(弱)に設定したほうが良さそうですね。

ピントが合った状態

X-E2で撮影した写真です。

X-E2 XF23mm の作例FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/180 sec, ISO100)

一つ注意点は、フォーカスアシストをデジタルスプリットイメージに設定した場合、フォーカスエリア選択ができなくなります。なのでデジタルスプリットイメージの使用時は、ピント位置は画面の中央に固定されます。

フォーカスエリアが選択できない

ピーキングと違ってピント部分がチラつくことがなく、ピントが合わせが容易に行えます。ファインダーを使用してのピント合わせも良好。まだデジタルスプリットイメージでのピント合わせを試してない方は、ぜひやってみてくださいね!

X-E2のマニュアルフォーカスでピントを合わせる方法

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XE2 XF23mm マニュアルフォーカス

X-E2(XF23mm F1.4R)のマニュアルフォーカスを使ってピントを合わせて撮影する方法をご紹介いたします。

マニュアルフォーカスを使ったX-E2撮影法

フォーカスモードの切り替えはボディ前面にある【S,C,M】と表示されているレバーをひねって行います。

  • S:シングルフォーカス(オートフォーカス)
  • C:コンニュアンスフォーカス(動いているモノを撮影)
  • M:マニュアルフォーカス(手動でピントを合わせる)

今回はマニュアルフォーカスなので【M】に合わせて操作を行います。

X-E2 XF 23mm FOCUS MODE-1

下の2つのモデルはフォーカスリングを引っ張ることでフォーカスモードの切り替えが可能です。左手でレンズを持ったままフォーカスモードの切り替えができるので、とても使いやすいです。

XF14mm F2.8 R XF23mm F1.4 R
参考画像 FUJINON XF14mm F2.8R FUJINON XF23mm F1.4R
重量 235g 300g
最短撮影距離 18cm 28cm

フォーカスリングを手前に引っ張ると被写界深度計が出てきます。

X-E2 XF 23mm FOCUS MODE-2

物撮りする時にはマニュアルで露出を固定しておくと後々ラクです、撮影後に写真の明るさが一定になるので管理/編集がしやすくなります。

X-E2 XF 23mm FOCUS MODE-3

露出レベルの確認は画面左端のメモリを 見ながら行います。

X-E2 露出を確認

X-E2のバージョンが2.0にアップデートされ、ピーキング(フォーカスエリアの確認)の色が増えました。

デジタル スプリットイメージを利用したフォーカスの合わせ方はこちらを御覧ください。

ピーキングカラーは自分が見やすいものを選択します。今回は目立つようにレッド(強)を選択。

X-E2 ピーキングモード

フォーカスを合わせるエリアを設定します。X-E2のデフォルトではカーソルキーの【↓】がフォーカスエリア設定ボタンになってます。このボタンを押すと画面が下のような状態になります。

X-E2マニュアルフォーカス

四角い枠をフォーカスが合わせたい部分に 移動させます。

X-E2 XF 23mm FOCUS MODE-7

フォーカスエリアが設定できたら 【Qボタン】の右側にあるダイヤルを押してみます。

X-E2フォーカス確認

被写体が拡大して表示されます。フォーカスリングを回してピーキングを参考にしつつ、ピントを合わせてみましょう。

X-E2 XF 23mm FOCUS MODE

拡大された状態だとフォーカスをより細かく合わせることが出来ますね。

X-E2 XF 23mm FOCUS MODE

ピントが合ったらシャッターを半押しします。画面が元の状態に戻ります。シャッターを切ります。

X-E2 XF 23mm FOCUS MODE

一番手前のゴボウのようなボールにピントを合わせて撮影しました。

X-E2 XF23mmFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/60 sec, ISO200)

今度は中央のボールにピントを合わせてみます。

X-E2マニュアルフォーカス

拡大するダイヤルを1回押すとここまでしか拡大されませんが

X-E2マニュアルフォーカス

拡大された状態でダイヤルを左右に回してみると。。

X-E2マニュアルフォーカス

さっきよりも更に拡大して表示することが出来ます。ダイヤルを回しながら自分の見やすい大きさに変えて撮影しましょう。

X-E2マニュアルフォーカス

手持ちだとシャッターボタンを押した時に手ブレを起こしやすいです。三脚がない場合はタイマー機能を使って手ブレを防ぎます。この時、タイマーは2秒に設定しておきます。シャッターボタンを押したら動かないように手元を固定しておきましょう。

X-E2マニュアルフォーカス

F値が低ければ低いほどピントが合う範囲が狭くなり、背景がボケやすくなります。注意しなければならないのは、ピンぼけになる確率が高くなるので、被写体が直ぐ近くにあるような場合はピントが合っているかどうかシャッターを切る前にシッカリ確認しましょう。

X-E2 XF23mmFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/60 sec, ISO200)

一番後ろのボールにピントを合わせてみました。

X-E2 XF23mmFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/60 sec, ISO200)

マニュアルフォーカスと聞くとチョット難しそうな気がしますがオートフォーカスでは味わえない楽しさがあります。暗い場所などでオートフォーカスがなかなか合わない場合はマニュアルフォーカスの出番です。好きな位置にピント合わせができるメリットもあるので試してみてくださいね。

GRでしか撮れないもの

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GR-night-photo

渋谷をGRで撮る

私は帰る時間が遅くなりそうな時は近くのホテルに泊まってしまう。今はネットで予約すれば安い値段で宿泊出来る。どんなに遅くなろうが終電を気にすることはないので心には自然とゆとりが生まれる。

RICOH-GR-6RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO125)

RICOH-GR-5RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/3.5, 1/250 sec, ISO100)

RICOH-GR-3RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/4.5, 1/320 sec, ISO100)

渋谷の繁華街の直ぐそばにあるカプセルホテル。そのホテルは途中外出OK。精算を済ませば何時に出入りしても良い。おまけに料金も安い。

ちょっとした旅行気分を味わえるし、夜のスナップが楽しめる!

ナイトストリートスナップ in シブヤ

かれこれ10回位はそのホテルを利用している。とても気に入ってる宿だ。こじんまりとしたロビーにはWi-Fiの環境が整っており、ブログを書く事に支障をきたさない。店員さんはとても親切だ。

RICOH-GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO3200)

RICOH-GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO2200)

とりあえず風呂だ。普段は全く運動をしていないからだろうか、サウナに入ると大量の汗がでる。全身から水分が抜け体が軽くなった気がする。実に心地よい。風呂から出たら颯爽と着替る。そして夜の渋谷へと足を向ける。

RICOH-GR-23RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO500)

GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO2200)

片手にはGR。

体は風のように軽い。カメラだけを手にして夜の渋谷を徘徊しているのは日本人なら俺くらいだろう。そんなことを思いながら自由気ままにスナップを撮る。

RICOH-GR-16RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO3200)

RICOH-GR-17RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/16, 2.5 sec, ISO800)

RICOH-GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/80 sec, ISO800)

Night & Day

昼の渋谷と夜の渋谷。写真を撮るなら夜の渋谷だ。そこには夜ならではの緊張感がある。妖しく揺らめく光。その光に導かれるようにフラフラとさ迷うサラリーマン。

RICOH-GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/250 sec, ISO1600)

鋭く目を尖らせる黒ずくめの客引き。「おもしろい!」こんな景色を写真におさめたい!ふつふつと写欲が沸き上がって来る。視神経を自分の目からGRへと切り替える。

RICOH-GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO800)

RICOH-GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/10, 1/3 sec, ISO800)

GRの設定

GRはフルプレススナップモード。いわゆる「シャッターボタン一気押し」である。このモードはシャッターボタンを半押ししなくても良い。一気押しで予め指定した撮影距離でピントが合うようになっている。

RICOH GR

ピンぼけになる事がほとんどないので、スナップを撮る際はこのモードがオススメだ。

RICOH-GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/125 sec, ISO3200)

RICOH-GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/180 sec, ISO3200)

夜のスナップならマニュアルで撮影した方が良いだろう。

ISO、SS、絞り、撮影距離すべて固定。たとえ歩きながらでもSSを1/200位に設定しておけばブレることはない。ISOはAUTO Hi3200で問題ない。

RICOH GR

GRとは

GRは自分の目と同じである。自分の見たものと同じ景色をとらえてくれる。このカメラが「ストリートに最も適したカメラ」と言われるだけのことはある。

RICOH-GRRICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/7.1, 1/3200 sec, ISO100)

X-E2ファームウェアアップデート Ver2.0

2
X-E2 ファームウェアアップデート

X-E2のファームウェアがついにアップデートされました!待ちわびた今日という日。今年の2月に開催されたCP+にてFUJIFILMの方からお聞きした『X-E2のファインダーがX−T1と同じ表示タイムラグになる!?(ダーフク.com2月13日記事)』という知らせ。

CP+

それを聞いた時は嘘かホントかまだ信じられませんでした。なんせX-T1のファインダー性能がすごかったもので。それから約2ヶ月経過。やっとその時がきました!では早速、アップデート作業を粛々と始めようと思います。

X-E2ファームウェアアップデート内容(Ver.1.20→Ver.2.00)

  1. ファインダー表示のタイムラグを世界最短0.005秒
  2. 最大フレームレートを50fpsから54fpsに改善
  3. フォーカスピーキングの表示色が選択可能
  4. Fn(ファンクション)ボタンに割り当てられる機能を追加
  5. フラッシュ撮影機能の選択メニューに「発光禁止」を追加
  6. フィルムシミュレーションブラケッティング撮影時のバグ改善

アップデート手順

こちらのリンクからX-E2のファームウェアをダウンロードします。
https://fujifilm.jp/support/digitalcamera/download/finepix/xe2.html

X-E2FirmwareUpdate

 FWUP0004.DATという文字をクリックします。

X-E2FirmwareUpdate

【同意する】ボタンをクリックします。

X-E2FirmwareUpdate

PCにSDカードをさし込み、先ほどダウンロードしたファイル( FWUP0004.DAT)をドラッグアンドドロップして保存します。保存が完了したら、PCからSDカードを取り出しX-E2に差し込みます。

X-E2 Firmware Update

X-E2のバッテリーが十分充電されていることを確認してからファームウェアのアップデートを行いましょう。【DISP BACK】ボタンを押しながら電源を入れます。下の画像のようになるので、OKボタンを押します。

X-E2 Firmware Update

【OK】

X-E2 Firmware Update

【ボディ】を選択して【OK】

X-E2 Firmware Update

【OK】

X-E2 Firmware Update

しばらく待つとアップデートが完了します。

X-E2 Firmware Update

EVFタイムラグの解消

バージョンアップ後はファインダーのタイムラグが従来の1/10以下に短縮されているようです!部屋の中だと実感がわかないのでレンズの前で手をパタパタ振ってみると違いが確認できると思います。

X-E2EVF

発行禁止モード追加

フラッシュを出した状態でシャッターを切っても発行しないモードが追加されました。

X-E2フラッシュ

設定は撮影メニュー【フラッシュ】の項目の中にあります。

FUJIFILM X-E2

フォーカスアシストのピーキングカラー追加

従来はコントラスト部分が白く縁取られるだけでしたが、白に加えてレッド、ブルーも追加されました。

X-E2 ファームウェアアップデート

ダンボー君にフォーカスを合わせてみます。

X-E2撮影FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/250 sec, ISO400)

まずはホワイトから

FUJIFILM X-E2-2

フォーカスが合っている部分が薄っすらと白くなります。

FUJIFILM X-E2-3

レッド

FUJIFILM X-E2-4

白よりも目立ちますね。

FUJIFILM X-E2-5

ブルー

FUJIFILM X-E2-6

ブルーというよりグリーンに近い色ですね。

FUJIFILM X-E2-7

ファームウェアアップデートの紹介は以上です!2月のCPプラスから今日までが本当に長かったです!EVFのスルスルっと動く滑らかさは眺めていて気持ちが良いですね。さすがにX-T1の大画面や2分割画面にはなりませんが、十分大きなファームウェアアップデートでした!

単焦点って不便じゃない!?

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FUJINON Lens

現在、FUJINON単焦点レンズXF60mm F2.4を購入するかどうか検討中である。
仮にXF60mmを手に入れた場合、手持ちのレンズはXF23mmとXF60mmになる。結果、単焦点レンズを2本所有する事になる。

レンズ名 XF60mm F2.4 macro
(単焦点レンズ)
XF18-55mm F2.8-4
(ズームレンズ)
画像 fujinon xf60mm f2.4 macro fujinon xf60mm f2.4 macro
35mm換算 91mm 27-84mm
価格 60,000円前後 55,000円前後
重量 215g 310g

 

なぜズームレンズを買わないのか?

こんな疑問を持たないだろうか?「ズーム買えば良いじゃん!」確かにズームレンズ(XF18-55mm)を使えば、ほぼ23mm〜60mmの画角をカバーすることができる。

xf18-55mmFUJIFILM X-T1 (55mm, f/4, 1/500 sec, ISO320)

しかも値段も安い。18ー55mmであれば値段は55,000円位で手に入る。ところが単焦点の場合、XF23mm+XF60mmの合計価格は15〜16万位になる。

xf18-55mmFUJIFILM X-T1 (31.5mm, f/3.6, 1/800 sec, ISO200)

ズームを使えば画角に応じてレンズを交換する必要もなくなる。しかもレンズ一本で広角から望遠まで対応できる。ズームレンズはコスパに優れ使う場所を選ばない便利な道具である。

xf18-55mmFUJIFILM X-T1 (55mm, f/4, 1/70 sec, ISO200)

その事を踏まえた上で私はズームレンズは購入しないと決めている。

X-T1撮影会にて

X-T1撮影会で18ー55mm標準ズームを使用したが、レンズ一本で広角望遠の両方とも使えるし、寄れない場所もレンズを捻れば被写体を手元にググッと引き寄せる事ができる。大変便利な道具だ。

単焦点を使う理由

なぜズームレンズを買わないのか?単焦点レンズにこだわり続けるのか?
単焦点といえば明るくてブレにくい。ボケやすい。画角が一定だから構図が取りやすい。などのメリットがあるが、それ以外の単焦点を使うべき理由についてまとめてみた。

X-E2 XF23mm F1.4-2

理由その1:楽しい

ズームを使えば手元の操作だけで収めたい構図にまとめる事ができる。しかし単焦点レンズの場合、そうはいかない。自分の足で動き、場合によっては手をグイ〜と伸ばし変な姿勢をしながら撮影することもある。スナップ撮影する際は、チョコマカとせわしなく動き続ける。「単焦点って面倒くさそう。。」と思うかもしれない。しかし使えば使うほど画角が身につき、どこから撮ればどんな画角で切り取れるかをファインダーを覗く前から分かるようになる。そうするとフレーミングするという作業が楽しくなる。更に、普段デスクワークの私にとっては丁度良い運動になる。

X-E2 XF23mm F1.4-1

理由その2:上手くなりたい!

自分の足を使い構図を決めて被写体を捕らえるので、写真の上達が速いらしい。

FUJIFILM X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/1700 sec, ISO400)

理由その3:継続する

継続する事は難しい。せっかく単焦点で撮り続けているので、このまま貫き通したい。「単焦点一筋30年です!」くらい言ってみたいなぁ。

x-e2 photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/3.6, 1/200 sec, ISO400)

生涯、単焦点を使い続けられるか否か。考え方が180°変わり「やっぱりズームだわ」となる事もこれからの人生の中で起こりえるかもしれない。

x-e2 photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/170 sec, ISO3200)

もしその日が来たら、「私が単焦点からズームレンズに移行した理由」というタイトルで記事を書こうと思う。

XF23mmを半年間使用後のレビュー

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XF23mmレビュー

X-E2と同日に購入したレンズFUJINON XF23mm。このレンズを使用して半年が経過したのでレビューしようと思う。

感想

スナップ

XF23mmは換算28mmのGRと同じように、見たままの風景をそのまま撮影することができる。XF23mmを使うまで約2年間GR(GR DIGITAL4)を使用してきたが、35mmで撮影した時に殆ど違和感を感じること無く撮影することが出来た。

FUJIFILM_X-E2_photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/8, 1/350 sec, ISO400)

FUJIFILM_X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/2700 sec, ISO400)

FUJIFILM_X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/80 sec, ISO1600)

FUJIFILM_X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/8, 1/200 sec, ISO1250)

ポートレート

全身をフレームに納める場合は問題ないが、アップで撮る場合、被写体に至近距離までよらなければならない。寄りにくい(寄れない)場合は中望遠(FUJINON XF56mmもしくはXF60mm)が欲しくなる。

FUJIFILM_X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/4.5, 1/200 sec, ISO400)

集合写真

室内で集合写真を撮る場合は広角で撮れるレンズが役に立つ。被写体とカメラの距離が離れてなくても全体をフレームに納めることができる。

物撮り

開放で撮影したとき背景のフワッとしたボケ感や被写体のディテールを鮮明に描写できるクリアなレンズである。最短撮影距離範囲が28cmと短めなのでマクロ撮影しやすい。テーブルの上の料理や小物などを手軽に撮影できる。

FUJIFILM_X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/1700 sec, ISO400)

FUJIFILM_X-E2_XF23mmFUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/200 sec, ISO640)

開放での描写

F1.4でも割とシャープに撮影できる。夜は開放気味になるが描写力が損なわれる事はない。

FUJIFILM_X-E2FUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/125 sec, ISO800)

快適なフォーカスモード切り替え

このレンズの大きな特長はフォーカスリングを前後に移動させることでオートフォーカス/マニュアルフォーカスの切り替えができる事である。「マニュアルフォーカスにしよう!」と思った時に左手をレンズに添えたままフォーカスリングを手前に引くことでフォーカスモードの切り替えができる。

XF23mmフォーカス切り替え

特にマクロ撮影をしている時に、被写体とレンズの距離が近すぎるとピントが合わない場合がある。そんな時はリングを手前に引きポンっと引き素早くマニュアルフォーカスに切り替えてピントを合わせられる。

明るく撮れるF1.4

ISOを上げなくても暗い環境で明るく撮影できる。さらにXシリーズは高感度耐性が優れているのでISO3200位までは常用可能である。

X-E2 photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/2.8, 1/15 sec, ISO400)

美しいボケ

ボケが非常に美しい。コンデジで撮影した場合、暗い場所だと背景のボケがザラザラっと写る事があるが、このレンズの場合は背景のノイズが発生しにくい。玉ボケや光芒もキレイに出せる。

FUJIFILM_X-E2_XF23mmFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/250 sec, ISO640)

FUJIFILM_X-E2_XF23mmFUJIFILM X-E2 (23mm, f/11, 1/25 sec, ISO6400)

FUJIFILM_X-E2_XF23mmFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/125 sec, ISO800)

ズシッとくる重量感

XF23mmは300gある。自己満足の世界だが「良いレンズで撮ってる」と思わせてくれる。ライカ風レンズフードと組み合わせることで見た目も格好良くなる。

XF23mmFUJIFILM X-E2 (23mm, f/13, 1/420 sec, ISO400)

レンズを買い足すか?

XF23mmはオールラウンドなレンズである。写りも非常によい。しかし完璧では無い。特にポートレートを撮る際、23mmだと広角なので、かなり近くに寄らないとアップで撮影することができない。

FUJIFILM_X-E2_XF23mmFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/340 sec, ISO400)

「XF23mm一本勝負!!」と思っていたが、中望遠の単焦点レンズXF60mmを買い足すかもしれない。XF60mmはマクロに対応しており最短撮影距離がXF23mmとほとんど変わらない。つまりポートレートも物撮り(マクロ)も一層捗る。

XF23とXF60の比較 XF23mm F1.4 R XF60mm F2.4 R
撮影距離範囲(最短) 28cm 27.6cm
焦点距離(35mm換算) 35mm 91mm
重量 300g 215g
価格 85,000円前後 60,000円前後

35mmレンズはどんな場所でも対応できる便利レンズだ。しかし撮りたいもの全てをXF23mmだけで撮りきる腕は無い。それをXF60mmを買い足すことでカバーしようと考えている。

XF23mmに接写リングを付けてみた記事です。作例も合わせてどうぞ!


X-E2半年使用後のレビュー

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X-E2 REVIEW

X-E2を購入したのは2013年の11月。それから約半年が経過。X-E2の良い点と改善してほしい点を挙げてみる

FUJIFILM_X-E2_photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/2.8, 1/30 sec, ISO200)

良い点

色の良さは申し分ない。それはホワイトバランスの正確さである。どんな環境においてもオートホワイトバランスで正確な色が出せる。

FUJIFILM_X-E2_photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/2, 1/60 sec, ISO500)

色がおかしくなりがちな白熱灯の下でも赤みがかった色になることなく、ほんのり黄色を保ったままその場の空気間を残しつつ撮ることができる。

FUJIFILM_X-E2_photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/125 sec, ISO2000)
特に、食べ物や人物を白熱灯の下で撮影するとその違いが顕著に出る。

フィルムシミュレーション

X-E2の使い初めはBELVIAを多用していたが、最近は色の好みが変わった。人物以外でもProNeg(Hi,Std)を使用している。

FUJIFILM_X-E2_photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/200 sec, ISO250)

ProNegはPROVIAよりも薄い色調である。薄目のまま若干露出を上げて撮影すると淡い透き通った絵になる。ちょっとパリッと仕上げたいときはProNegHi、ふわっと見せたい場合はProNegStに設定。

物撮り

食べ物を撮影する場合はPROVIAが色の安定感が一番あるように感じる。物撮りは露出を下げ気味に、且つ解放で撮るといい味がでる。

FUJIFILM_X-E2_photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/600 sec, ISO200)

GRでは得られなかったボケの美しさが表現できる。

FUJIFILM_X-E2_photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/250 sec, ISO250)

ポートレート

人物は間違いなくProNeg(Hi、St)がシックリくる。これはX-E2を使い始めた当初も今も変わらない。また、X-E2の機能「顔キレイナビ」は顔を認識してくれるため自動で顔にピントが合う。

FUJIFILM_X-E2_photo

それだけでなく、顔に露出をあわせてくれるので暗くなりにくい。顔に対する反応は以外と良い。たまに顔ではない物体にも反応してしまうことがあるが。

撮影サイズ

Mサイズに設定。ブログアップ用の物撮りの場合はSで撮るときもある。ポートレート撮影や「ここぞ!」という時はLに設定。LAWで撮影する状況はほとんどない。

FUJIFILM_X-E2_photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.4, 1/125 sec, ISO800)

シャッター音

「パチリっ」という心地よい響き。シャッターを切った時に感じる上品な手応え。X-E2のシャッター音は静かな環境で周囲に迷惑をかけることなく撮影に専念することができる。

FUJIFILM_X-E2_photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/1.6, 1/300 sec, ISO200)

「またシャッターを切りたい!」と思わせてくれる音と感触。このシャッター音が気に入ってX-Pro1を購入したという人もいるらしいが、その気持ちはとても良く理解できる。シャッターボタン(レリーズボタン)にはブラックのアルチザン&アーティストの装着している。

ARTISAN&Artist

操作性

X-E2を買った理由がこれである。モード切り替えの操作性がスコブルよいこと。これは買った当初と変わらないが、ファンクションキーをカスタマイズしたことで更に使い勝手が良くなった。

FUJIFILM_X-E2_photoFUJIFILM X-E2 (23mm, f/16, 1/8 sec, ISO200)

手っ取り早く撮影する際はプログラムオートに設定。露出調節ダイヤルだけ親指でグリグリっとイジりながらサクサク撮る事もある。

デザイン(質感)

古めかしい四角型のクラシックなデザイン。レンズにつけたライカ風レンズフード。外付けハンドグリップ、サムレスト、アルチザン&アーティストのシャッターボタンなど、いろいろと取り付けてカスタマイズ。

ライカ風レンズフード

見た目の向上と操作性を両立させた。特にハンドグリップとサムレストはカメラを右手で固定できるので、撮影時に安定感が増す。

X-E2ハンドグリップ

改善してほしい点

Eye-Fiの転送完了マーク追加

写真がPCに転送されているかどうか確認できないので、GRと同様、転送完了/未完了の状態を確認できるようにしてほしい。

Eye-Fi転送

Wi-Fiでの写真転送が面倒

あまり使用する機会は無いが、X-E2から直接スマホに転送したいとき、この転送作業がとても面倒に感じる。一応、転送作業は完了するが、接続状態に安定感が無い。更にX-E2とスマホの両方を操作しなければならないのが面倒である。もっと写真の転送方法を簡略化してほしい。

FUJIFILM_X-E2 Wi-Fi

X-E2からスマホに転送する場合はEye-Fiを使用したほうが操作が楽である。

表示モード

シャッター半押しの状態で各種設定が出ないようなモードも追加してほしい。この表示がなければもっと撮影に集中できるような気がするのだが。

FUJIFILM_X-E2

まとめ

総合的に、とても満足して使っている。Wi-Fi転送や画面表示については重箱の隅をつつくような意見になっているが、ファームウェアアップデートで改善できれば更にX-E2の使い勝手が向上すると思う。