『FUJIFILM Xギャラリー(FacebookのXユーザーのグループ)』のメンバー数が1000人に達した事を記念して行われた撮影会 + 懇親会に参加しました。
FUJIFILM Xギャラリーでは写真家として活躍しているプロからXを買ったばかりの初心者まで幅広いユーザーが写真を投稿したり意見交換をおこなってます。
撮影会概要
イベント名 |
FUJIFILM X ギャラリー 1000人達成記念イベント |
日時 |
2014年5月18日13:00 |
場所 |
神代植物公園 |
参加人数 |
28名 |
撮影会の後 |
- 食事会 + 懇親会
- 海老原 勇人 氏の写真講評会
- 小原 玲 氏のトークショー
- 佐藤 信敏 氏のRAW現像テクニック講座
|
講師陣の紹介
撮影場所は調布市にある神代植物公園です。
神代植物公園について
東京都調布市にある東京都立の植物公園。都立としては唯一の植物公園である。園内には約4,500種類、10万株の植物が植えられている。梅や桜の名所としても知られるが、都内最大で274品種5,100株を誇るバラ園では春と秋にバラフェスタが開催され、夜のライトアップやコンサートなどさまざまなイベントが催される。
- 開園時間 9時30分~17時(入園は16時まで)
- 休園日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)、および年末年始(12月29日~1月1日)
- 無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
Wikipedia:神代植物公園
調布駅からバスに乗ること20分『神代植物公園前』に到着。
良い天気に恵まれました!
メインで使用するレンズはFUJINON XF60mm F2.4R macroです。このレンズは富士フイルム東京サービスステーションにてレンタルしました。
いつも使っているXF23mmも念のためバッグの中へ。
神代植物公園の案内図です。敷地内を歩いてみると、その広大さに驚きます。地図を持ち歩かないと迷子になってしまいます。バスの停留所から集合場所の深大寺門まで1時間近くかかってしまいました。
入場ゲートにはズラーっと行列ができてました。まさか公園の入り口で並ぶなんて思ってもみませんでした。
入場料金は大人500円です。このチケットは深大寺門の出入りに使うので、無くさずに持ち歩きます。
大自然に囲まれた公園です。
FUJIFILM X-E2 (23mm, f/13, 1/420 sec, ISO800)
敷地内の飲食店は「お蕎麦」の店が何軒かありました。お昼時なので、どのお店にも行列ができてました。店員さんも大忙しです。
集合時刻10分前に到着。飛鳥山公園でのX-T1撮影会と同様、既に参加者が集合してました。もしかすると30分前到着ぐらいで調度良いのかも。
Xを手にして準備万端。
撮影会開始
鐘の音が鳴り響くバラ園。いよいよマクロレンズを使った植物公園撮影会のスタートです!
マクロを習いたい方は海老原先生に同行。標準レンズ(X100、XF35mm , XF18-55mmなど)を使用の方は小原先生、佐藤先生に同行します。
撮影のポイント(カメラを被写体に向ける角度、カメラの設定、注意する点、どうやったら美しく撮れるか)を講師の指導を受けながら同じことをやってみます。
一番最初に撮影した写真です。注意する点は天気が良く、とても明るい環境だと白飛びしやすいということ。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.8, 1/2000 sec, ISO100)
撮影のポイント:白飛びに注意する
カメラを花の下から空に向かって撮影。背景が青空になるような構図を作りました。
こちらの写真は花びらが白飛びしています。日差しが強い環境では白飛びが起こりやすいので露出をマイナス補正します。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.8, 1/1000 sec, ISO100)
シャッタースピードを1/1000→1/2000に上げて露出を下げました。まだ白飛びしてますね。露出合わせが難しい事に気が付きました。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.8, 1/2000 sec, ISO100)
撮影のポイント:ピントを合わせる
横方向から雄しべにピントを合わせて撮影。レンズと被写体の距離が近いほどピント合わせが難しくなります。撮影距離範囲ギリギリ。且つ開放で撮ると、ほとんどピントが合わず失敗。
風が吹いているので花が左右に揺れてます。マクロは想像していたよりも難しいと感じました。何事もやってみないと分からないですね。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.8, 1/1700 sec, ISO200)
白い花を下から上に向けて撮影。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.8, 1/1400 sec, ISO200)
もっと近くによって撮影してみました。被写界深度がとても浅いですね。ピーキングアシストは【強】だとピント位置が大雑把になるので【弱】で行いました。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.8, 1/1300 sec, ISO200)
撮影のポイント:色潰れに注意する
今度はF8まで絞って撮影してみました。花びらの輪郭がシャープになりますね。
赤い色を撮影するときはフィルムシミュレーションをベルビアに設定すると色潰れする場合があるそうです。そんな時はアスティア(プロビア)で撮影すると良いそうです。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/8, 1/350 sec, ISO200)
撮影のポイント:作品にする
バラ園から少し離れた所に草むらがありました。何気なく通りすぎてしまう場所ですが、海老原先生「この花を撮ってみましょう!」ということで、普通の花をキレイに撮るためのコツを伝授。
被写体にグッと寄って背景をぼかしてしまえばキレイな作品になってしまいますね。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.4, 1/1800 sec, ISO200)
撮影のポイント:ポートレートのカメラ設定
植物の撮影だけでは留まらず突如ポートレートセミナーが始まりました。これは思ってもみない展開です。
一人の美しい女性がその場でモデルに抜擢。女性を撮る際のカメラの設定はハイライトやシャドーを柔らかめに設定。
どんな写真が撮れたのでしょうか。
「イケメン!」とのことでモデルに抜擢された男性。私も便乗して撮影させていただきました。男性の場合は女性とは逆のカメラ設定。シャープネスは変えずにシャドーとハイライトで輪郭を際立たせます。影が強調されるのでカッコイイ写真になりますね。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.8, 1/350 sec, ISO200)
空を見上げて何かを撮影してます。
撮影のポイント:対比構図
手前と奥の緑で対比構図を作り撮影。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.4, 1/340 sec, ISO200)
暑い日の午後。喉が渇いたので途中休憩。自動販売機にも行列ができてました。
私はジュースを飲んでたのですが、売店で売っていたアイスクリームがとても美味しそうだったのでちょっと後悔しました。
日陰での撮影
小原先生、佐藤先生と合流し撮影再開。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.4, 1/500 sec, ISO400)
対比構図を実践。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.4, 1/220 sec, ISO200)
日陰だと花全体に柔らかな光があたります。直射日光の時よりも白飛びしにくくなるので撮影しやすいと感じました。とてもおもしろい形をした花ですね。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/3.2, 1/160 sec, ISO320)
花に光が差し込んでいるところを狙い、少し露出を下げて撮影
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.8, 1/480 sec, ISO200)
あっという間に植物公園の開演時間が終了となってしまいました。
FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.8, 1/160 sec, ISO250)
愛用のX
撮影会参加者が使用しているXシリーズのカメラとカスタマイズを紹介いたします。
【X-E1 + TAMRON 90mm Macro】
【X-T1】
【X100S+テレコンバージョンレンズTCL-X100】
【X100Sブラックエディション】
【X100S+テレコンバージョンレンズTCL-X100】
X100S人気ありますね!
【X-A1】
強い日差しでも液晶モニタを見やすくできるアイテム
X-A1には電子水準器がついていないため、ホットシューに外付けできるデジタルデジタル水準器を付けて対応。こんなアイテムがあるんですね!
至高のボケ美レンズ
【X-E2 + Trioplan 100mm】
日本料理屋の深大寺 水神苑にて食事会
海老原先生による講評
撮影会の参加者が撮った写真を海老原先生が講評します。自分の写真がスクリーンに晒されるので緊張します。しかしオヤジギャグ満載のトークで和みながら進行したので一安心。ボキャブラリーに富んだ語り口は写真と同じくらい目を見張るものがありました。初めてお会いした時は、プロフィール写真と実際の性格のギャップに驚きました。
小原先生のトークショー
ISO感度耐性に優れ、質感のある繊細な描写ができるというXの特徴を可愛いアザラシの写真を見ながら聴きました。その中でも「なぜジャーナリストから動物カメラマンになったのか」という話がとても感慨深かったです。魔法のレンズXF35mmついては「好きなもの(マンゴープリン)が美しく撮れる」との事なので、私もラーメンを撮ろうと思いました。
佐藤先生のRAW現像講座
フォトショップを使いRAWの写真をスクリーンに映しながら編集。ホワイトバランスを変えるだけでアッという間に雰囲気の異なる写真に仕上げました。ホワイトバランスが違うだけで、同じ写真なのに昼と夜の写真が出来上がりました。まるでマジックを見ている感覚でした。
「写真とはエンターテインメントである。」という佐藤先生の言葉は、目の前の写真がガラリと変化するのを見ていて腑に落ちました。
大変勉強になった中身の濃い一日でした。
機会があればまた撮影会に参加してスキルアップしたいと思います!
飛鳥山公園で行われた海老原先生のX-T1撮影会もあわせてどうぞ!
当日返却なら無料でXFレンズが試せる富士フイルムサービスステーションの記事です。
XF23mmに接写リングを付けてマクロ撮影してみた記事です。合わせてどうぞ!