RICOH GRの作例やFUJIFILMの一眼レフカメラやXFレンズの評価、単焦点と望遠レンズの比較などを詳しくレビューするブログ
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GRのマニュアルフォーカスでピントを合わせる

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GRでマニュアルフォーカスを使ったピントの合わせ方をご紹介します。私はこのカメラでマニュアルフォーカスを使うことはほとんどありません。なぜなら操作が非常に面倒だからです。もし、レンズにリングが付いておりクルクル回せばフォーカスが合わせられるような仕組みだったらGRでマニュアルフォーカスを使う機会が増えるかもしれません。

しかし、マニュアルでフォーカスを合わせるには厄介な操作を行わなければなりません。

フォーカスモードの種類

GRにはAFモードが数種類あります。マクロ撮影を行う際はマクロモードにすると、自動的に【スポットAF】になります。

  • マルチAF
  • スポットAF
  • ピンポイントAF
  • 被写体追尾AF
  • MF
  • スナップ
  • 無限遠

スポットAFとピンポイントAFの違いはピンポイントAFの方がフォーカスエリアが小さくなり細部にピントを合わせる事ができます。

マニュアルフォーカスの使い方

フォーカスモードを【MF】にします。

GRマニュアルフォーカス

液晶画面の左側に被写体との距離を示すメーターが表示されます。

焦点距離

撮影距離を調節する場合は【マクロボタン】を押しながらシャッターボタンの前のダイヤルを回します。

マクロボタン

時々やってしまう失敗。マクロボタンを押さずにダイヤルを回すと絞り値(Sスピード)が変わってしまいます。

焦点距離をあわせる

フォーカスの確認

マニュアルフォーカスなのにピンポイントが合っているかどうか分かりにくいですね。被写体を拡大してピント調整をしやすいように設定を加えます。

GRの撮影設定から【AF・ターゲット移動】を選択。

フォーカス設定画面

画面下部分に幾つか項目が表示されました。

フォーカスターゲット移動

ピントエリアの調節

再生ボタン上側の【+ −ボタン】を押すと被写体が拡大されます。

倍率変更

更に拡大。

倍率変更

ここまで大きく拡大できます。これでピントの確認がしやすくなります。

倍率変更(最大)

ピント枠の調節

シャッターボタン前のダイヤルを回すことでピント枠の大きさを変える事ができます。

拡大サイズ変更

枠を小さくした状態。

拡大サイズ変更

液晶画面全体でピントを確認したい場合は【拡大表示設定】→【全体拡大】を選択します。

拡大エリア変更

ピントの枠がなくなり、液晶画面全体でピントの確認ができます。

画面全体表示

ターゲットでピント合わせできない

一つ、問題があります。【ターゲット移動】でフォーカスを合わせたいエリアを決めます。ダンボーくんの顔にターゲットを合わせました。

ピントエリア指定

【+ −ボタン】でピントを拡大すると、ダンボーくんの顔ではなく画面の中央が拡大されてしまいました。ターゲットを合わせた意味がないですね。

ピントエリアのズレ

GRのフォーカスアシスト

ピントの拡大だけでは分かりにくいので、フォーカスアシスト機能を使ってピントの確認をしやすくします。フォーカスアシストには全部で4つのモードがあります。

GRのフォーカスアシスト

合焦部分のコントラストが強調されます。

MODE:1

グレーの画面になり、焦点が合ってない部分はなにも映らなくなります。

MODE:2

MODE:3はよく分かりません。ピントがニジミます。

MODE:3

MODE:2に似てますが違いがイマイチ分かりません。

MODE:4

 最短焦点距離でマクロ撮影

GRの最短焦点距離は10cmです。最短焦点距離で撮影する場合は予めマニュアルフォーカスモード設定し、左側のメーターを一番下まで下げます。

GRマクロ撮影

ピントエリアを【+ −ボタン】を押して拡大。

RICOH-GR-Photo-27

シャッターを切ります。

シャッター半押し

GRの最短焦点距離で撮影した写真です。

GRのマクロ写真RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/20 sec, ISO400)

トリミングしてピント付近を拡大してみました。

GRのマクロで撮影(拡大)RICOH IMAGING COMPANY, LTD. GR (18.3mm, f/2.8, 1/20 sec, ISO400)

GRを使ったマニュアルでのピント合わせは操作が複雑なので未だに慣れません。使いこなすには練習が必要ですね。

X-E2のRAW画像をApertureで現像する方法

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Macの写真管理/編集ソフトApertureを使い、X-E2で撮影したRAW画像を現像する方法をご紹介いたします。Apertureはアップル純正のソフトなので動作が軽快。Photoshopに比べると物足りなさを感じるかもしれませんがチョットしたレタッチ操作であれば Apertureで十分だと思います。

Apertureは有料ソフトですがMacにはiPhotoという無料の写真管理ソフトがあります。iPhotoを使っている方であればApertureに違和感なく移行できると思います。

Apertureの価格は7,800円(2014/09月現在)とやや高額ですが、写真管理、編集に十分な機能を備え洗練されたインターフェイスで無駄がなく初めてのユーザーでも使いやすい設計になっているので買って損はないと思います。

Apple Aperture

既にAdobe CreativeCloudのフォトグラフィプランに入会しており、LightroomやPhotoshop CCをお使いの方はApertureを使う必要はないと思います。

Apertureの使い方

Apertureに読み込まれたRAW画像を【ライブラリ】の中から選択。

Mac Aperture

【情報】で 写真の情報を確認。

ApertureのExif表示

【調整】からRAW画像のホワイトバランス、露出、コントラスト、ハイライト、シャドーなどを調節。
raw画像編集

RAWの書き出し

RAW画像の書き出し方法は2種類有ります。

  1. バージョンを書き出す(編集後のデータを書き出し)
  2. オリジナルを書き出す (未編集のデータを書き出し)

RAWファイルで「オリジナルを書き出す」を選択するとそのままRAW画像が書き出されます。

画像の書き出し

「バージョンを書き出す」を選択すると画像のファイル形式やピクセル数などを選択できます。ピクセル数やクオリティは【編集】からカスタマイズできます。

画像の書き出しの種類

写真を編集する時は【ビューワ】をクリックして見やすい大きさに画面のレイアウトを変更します。

apertureビューワー変更

Macの付属ソフトプレビューではRAWを編集する際に一旦、TIFFに変換する必要がありました。しかし、ApertureではRAWをそのまま編集することができます。

画像編集

画像エフェクトの追加

【調整を追加】をクリックすると、より詳細な編集モードを追加できます。

画像の編集

編集した画像を元の状態に戻したい場合は、画面左下の【オリジナルに戻す】をクリックします。

画像をオリジナルに戻す

手っ取り早く写真を編集したい場合は【エフェクト】をクリック→マウスをドラッグし、編集後の画像をプレビューしながらエフェクトを選択します。

エフェクト追加

カラー補正のエフェクトを追加。

カラー調整

ホワイトバランスの補正。

ホワイトバランス調整

白黒写真に加工。仕上がり後の写真をマウスドラッグで確認できるのでラクですね。

白黒写真

色や露出補正の他に傾き補正やゴミ取り、ウェブアルバム、スライドショーの作成機能もついてます。写真を楽しむには十分なソフトですね。

X-E2で撮影したRAW画像をMacのプレビューで現像する方法

X-E2はJPEGとRAWの2つの形式で写真を記録することができます。X-E2のフィルムシミュレーション(Pro-Neg)は個人的にとても好きな色が出るので、普段はRAWを使わずJpegのみで撮影してます。

RAWで撮影すると、ファイルサイズが大きくなるだけでなく、シャッターを切った後、データを書き込むのに時間がかかります。

Macで使っている写真管理ソフトApertureがあればJpegから露出を上げたりホワイトバランス(色温度)の調節が可能。今回はMacの付属ソフト【プレビュー.app】を使って、RAWで撮った写真を編集/書き出しする方法をご紹介します。

『RAW現像』と言っても、一旦TIFFに変換する必要があるので、「レタッチ」と言った方が適切かもしれません。

Mac純正画像閲覧/編集ソフト『プレビュー』

まずはRAWで撮影した写真をSDカードからローカルに移します。X-E2で撮影したRAW画像は拡張子が『ファイル名.RAF』と表記されてます。

RAW画像

このファイルをMacの画像閲覧/編集ソフト【プレビュー】で開きます。

MacのPreviewでRAW現像

RAW画像もJpegと同じようにプレビューできます。写真のExif情報を見たいときにはキーボードの【Command + I】を押します。

EXIF情報
RAWを書き出す場合は、ファイルメニューから【書き出す】を選択。

RAWからJPEGに書き出し

画像ファイルのフォーマット

書き出せるファイル形式を選択。

  • JPEG
  • JPEG-2000
  • OpenXER (3DやVFX、CGアニメーションで利用されている)
  • PDF
  • PNG
  • TIFF

JPEG2000の特徴

  • JPEGよりもキレイ
  • JPEGよりも互換性が少ない。(JPEG2000に対応してないソフトもある)
  • JPEGよりもブロックノイズが目立ちにくい
  • JPEGよりもファイルサイズが大きい
  • JPEGよりも画像処理に時間が掛かる

画像ファイルの種類選択

書き出した時の品質を調節します。最高画質にすると10MBを超えました。

画像のファイルサイズ

少し手前にずらすと半分以下のファイルサイズになりました。使う用途にもよりますがピクセル数が大きいので最高画質と大差ないと思います。

画像のファイルサイズ

画像のサイズを変更する場合はメニューから【ツール】→【サイズを調節】をクリック。

サイズを調節

任意でピクセル数を指定できます。

サイズを調節

RAWからJPEGへ書き出す

RAW画像をそのままプレビューを使いJPEGに書き出しました。

X-E2のRAW画像を現像FUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.4, 1/125 sec, ISO1000)

画像の一部を拡大したい場合は虫眼鏡を使うと便利です。キーボードの「@」を押します。

拡大鏡

調節できる項目

プレビューを使い、下記項目を調節できます。

  • 露出
  • コントラスト
  • ハイライト
  • シャドー
  • 彩度
  • 色温度
  • 色合い
  • セピア
  • シャープネス

ショートカットキーは【Command + Option + C】を押します。

カラー補正ツール

RAWからTIFFへ変換

プレビューではRAWのまま編集することができません。RAW画像がTIFFに変換されます。

tiffに変換

ファイルサイズの増加

注意しなければならない点は、RAWからTIFFに変換するとファイルサイズが変わることです。

RAWは33MBでしたが、

rawのファイルサイズ

TIFFに変換すると127MBになりました。4倍近くファイルサイズが大きくなります。

TIFFのファイルサイズ

変換後は画像の露出やカラーを調節できるようになります。

RAW画像のカラー補正

TIFFで編集した画像をJPEGに書き出してみました。

RAW画像をJPEGに書き出しFUJIFILM X-E2 (60mm, f/2.4, 1/125 sec, ISO1000)

フォトショップやApertureなどのRAW現像ソフトが無くても、プレビューでそこそこの編集とJPEGへの書き出し操作ができます。

プレビューはアップル純正ソフトだけあって、有料ソフトの代替としては十分な機能を持っていると思います。

X100T実機レポート!

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2011年3月に電子ビューファインダーと光学ファインダーの切り替えができるハイブリットビューファインダーX100が登場。

今回のモデルX100Tは光学ファインダーでは難しいとされていたピント合わせを、光学ファインダーにデジタル映像を表示させることで精度の高いピント合わせを可能にした。

X100Tのプロモーションビデオを見た時に「この発想はなかった!」と思った人も少なくないだろう。

X30の記事で、『フジはファインダーにこだわっている』というコメントをお聞きしたが、このファインダーの進化を見るとファイダーのこだわりっぷりが大いに見て取れる。

Fuji-X100T

X100T概要

名称 FUJIFILM X100T
販売価格 13万〜14万円
画素数 1630万画素
センサー APSC X-Trans CMOS Ⅱ
レンズ 単焦点35mm換算35mm
開放F値 F2
マクロ 10cm〜
露出補正 -3〜+3
液晶モニタ 3.0型
3:2
重量 440g(バッテリー、SDカード含む)

X100Tブラック、シルバー

X100SとX100Tの比較

X100Sの初値は12万円位。それと比較するとX100Tはやや高め。センサーは従来と同じX-Trans CMOS II。X100Tは液晶モニタサイズが大きくなり、Wi-Fiや顔認識機能が付いた。

超高速電子シャッターにより、1/32000秒でシャッターが切れる。天気が良い時に開放で撮影すると露出オーバーで真っ白な写真になってしまうが、これだけ高速でシャッターが切れれば、その心配はなさそうだ。

X100T X100S
センサー X-Trans CMOS Ⅱ X-Trans CMOS Ⅱ
有効画素数 1630万画素 1630万画素
シャッタースピード ~1/32000 秒 ~1/4000 秒
内蔵メモリ 55MB 24MB
液晶モニタ 3インチ
104万ドット
2.8インチ
46万ドット
Wi-Fi
顔キレイナビ
X100T
X100T(シルバー、ブラック)

リアルタイムパララックス補正という技術により、光学ファインダーを使用した時に生じる視差を自動的に補正するそうだ。光学ファインダーの弱点をカバーしている。

X100T

カメラを縦位置にすると情報表示も縦になる。ファームウェアアップデートでX-E2も縦表示ができればありがたい。

X100Tブラック

ボディの素材はマグネシウム合金。ズッシリ重く金属のゴツゴツした質感がある方がカッコ良い。

X100T外観

35mm換算35mm相当のF2レンズ。シャッターダイヤル、絞りリングと組み合わせることで絞り優先、シャッター優先、マニュアル撮影の切り替えがラクに行える。

万人受けする操作ではないかもしれない。しかし個人的にはマニュアル撮影に特化したカメラ(絞り、シャッターダイヤル付き)がもっと普及すればいいな〜と思っている。

X100T外観

ボディ外装は合成皮革のレザー仕上げ。

X100T外観

新しいフィルムシミュレーション【クラシッククローム】が使える。

Fuji-X100T

露出レベルはプラマイ3調節。

X100T外観

X100、X100Sはメニューボタンを囲むように丸いダイヤルがついていたが、X100Tは押しボタン式になった。ファンクションキーを割り当てられる。

コントロールボタン

ビューモード切り替えはファインダーの下に位置している。

コントロールボタン

アドバンスト・ハイブリッドビューファインダーとは

ファインダーのスペック
光学ファインダー ファインダー倍率:0.5倍
フレーム視野率:92%
電子ビューファインダー ファインダー倍率:0.65倍
フレーム視野率:100%
その他 アイセンサー付き
アイポイント15mm

X100Tの3つのファインダー表示方式

  1. 光学ファインダー
  2. 電子ビューファインダー
  3. 光学ファインダー + デジタル拡大表示

ファインダー右下に、ピント部分がデジタルで拡大表示される、光学ファインダーでピントを正確に合わせることが出来る

アドバンスドハイブリットビューファイダー
デジタル表示部分をNDフィルターで遮蔽

半透明のフィルターがスッと出てくる。オモシロイ仕組みだ。

アドバンスドハイブリットビューファイダー

こちらはシルバー。

X100Tシルバー

絞りを1/3段ずつ変更できる。また、スマホアプリを使って、遠隔からシャッターを切ったり、露出の操作、タッチオートフォーカスができる。

絞り調節リング

GALLERY XではX100Tにコンバージョンレンズを付けて試用することができる。

コンバージョンレンズ

コンバージョンレンズは2種類。テレコンバージョンレンズ【TCL-X100(35mm換算50mm)】とワイドコンバージョンレンズ【WCL-X100(35mm換算28mm)】

ワイドコンバージョンレンズ

コンバージョンレンズを使えば、28mm、35mm、50mmの3つの画角に対応できる。コンバージョンレンズを付けた後はカメラ設定にて【ワイド、テレ、OFF】の設定を行う必要がある。

テレコンバージョンレンズ

どうすれば光学ファインダーでピントを合わせられるのか!?その課題をクリアしたX100Tのアドバンストハイブリッドビューファインダー。

パララックスを自動補正するリアルタイムパララックス補正。

X100Tはチルト液晶はついてないが、『覗いて撮る』スタイルを十分に満喫できるカメラになったのではないだろうか。

富士フイルムGALLERY Xに行ってみた

富士フイルムXシリーズで撮影された写真だけが掲載されているギャラリー『FUJIFILM GALLERY X』 が六本木ミッドタウン1Fにオープンしました。

六本木ミッドタウン富士フイルム

【GALLERY X 】概要

名称 GALLERY X
概要 プロの写真家が「Xシリーズ」で撮影した作品を
高画質プリントで展示
オープン日時 2014年9月10日
住所 東京都港区赤坂9丁目7番地3号
東京ミッドタウン本社1階
営業時間 10:00~19:00
無休(年末年始除く)

1階では GALLERY X以外に富士フイルムの化粧品や写真歴史博物館、フォトサロンなどがあります。2階はXFレンズのレンタル、X-T1貸出やセンサークリーニングを受けられるサービスステーションがあります。

FUJIFILM東京サービスステーション

1F入口付近にて【ニッポンゆる鉄旅情30景】というイベントが行われてました。

ニッポンゆる鉄旅情30景

子供連れの親子がカメラを構えている先には、大きな鉄道模型が。

FUJIFILM Gallery

のどかな田舎の風景。

ニッポンゆる鉄旅情30景

青空や草木などリアルに再現されてます。

鉄道模型

停留所では猫が寝てます。

模型の写真

「絞りを優先せよ」という看板。

絞り優先

鉄道写真家の中井 精也氏による『乗ろう!撮ろう!大鉄道展』。10月1日まで行われてます。

鉄道写真

GALLERY X

デザインが一新した様子。大きな『X』の文字が強調されてます。

FUJIFILM Gallery-X

右手には【GALLERY X】

Xシリーズで撮影した写真

従来と現行のXシリーズのカメラ、XF、XCレンズが陳列されてます。スタッフに頼むと試用させてもらえます。この他、レンズアダプターやハンドグリップなども試せます。

X-E2とFUJINONレンズ

XF16mm F1.4RとXF90mm F2Rも置いてありました。こちらはモックなので試すことはできません。

XF16mmとXF90mm

X100Tの実機

ここに来て驚いたのがX100Tが置いてあることでした。モックではなく実機です。次の記事でX100Tの外観やアドバンスド・ハイブリッドビューファイダーを紹介いたします!

X100T

SIGMA Photo Proの使い方

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SIGMA dp2 Quattroで撮影したRAWデータ(X3F)はMacでプレビューすることができませんでした。RAWをPCで見るためには別途、ソフトをインストールする必要があります。

SIGMA Photo Pro Macで使う

Mac/WindowでRAWデータを現像するにはSIGMAのサイトから【SIGMA Photo Pro】をダウンロードしてインストールして行います。

SIGMA Photo ProをMacで使う

Macの場合【ダウンロードPhotoProバージョン.dmg】をクリック。

SIGMA Photo Pro MAC ダウンロード

Applicationのダウンロードが完了するとPhoto Proがマウントされるのでダブルクリック。その中に入っている【SIGMA Photo Pro】をアプリケーションフォルダにドラッグ・アンド・ドロップ。

アプリケーションフォルダへ移動

dp2 Quattroで撮影した失敗写真(Jpeg撮って出し)。Photo ProでRAWデータを編集し明るい写真にしてみます。

dp2 Quattroの写真SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO100)

SIGMA Photo Proを起動させました。RAW現像するファイルがあるフォルダを左側のメニューから選択します。右側に写真のサムネイルが表示されます。

SIGMA Photo Pro

【i】のボタンをクリックすると写真の詳しい情報が別ウィンドウで表示されます。

SIGMA_Photo_Proの使い方

サムネイルが小さい場合はスライダーを右に移動させます。

SIGMA Photo Proの使い方

画面右下のアイコンをクリックするとサムネイルと写真の情報が表示されます。

SIGMA Photo Proの使い方

ヒストグラムの表示

ヒストグラム

露出、コントラスト、シャドウ、ハイライトを調節するパネルを表示。

調整パレット

露出を上げてみました。

dp2 Quattro

RAWをJPEGに書き出す場合は画面左上のボタンをクリック。

RAWをJPEGに書き出す

OKボタンを押せばJPEGに書き出せます。

RAW現像処理

明るい写真に仕上がりました。露出を上げてもノイズが目立ちません。

露出を明るく補正SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO100)

今度はホワイトバランスを白熱電球にしてみました。他のレベルも微調整しました。

RAW現像

黄色みが買った写真に仕上がりました。店内の雰囲気に近い色が出ました。

RAW現像SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO100)

ホワイトバランスはマニュアルで調節できます。色温度やCMYからイメージしたカラーに近づけられます。

ホワイトバランス調整

色温度を下げて青っぽいいろにしてみました。

RAW現像SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO100)

左側のタブから【モノクローム】を選択。

白黒写真

白黒写真にしてみました。

dp2 Quattroの白黒写真SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO100)

RAWの編集を行うと画像のレンダリングが自動で始まり、プレビューされるまで数秒〜数十秒待ちます。PCのスペックにも寄りますが、強力なグラボとCPUを搭載したモデルでないと編集に時間がかかると感じました。

RAWならではの高画質で現像できるメリットと画像処理にかかる負担をどのようにバランスを取るか。悩みどころです。

dp2 Quattroで撮った写真をRAW現像してプリント

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X-E2やGRで撮影する時はJpeg撮って出しです。しかし、dp2 QuattroはRAWで撮影しPCで加工することで目的のイメージに近い絵作りができ、高画質で出力することができるらしい。

RAW現像

JpegとRAWそれぞれ100枚近く撮影。データのサイズを見てびっくりです。なんと6GBを超えてました。PCにデータを転送するまで6分近く時間がかかります。

SDカードデータ移行

Jpegは10MB前後。RAWは50MB以上あります。

dp2_QuattroのRAWデータサイズ

転送が完了するまでの間、SIGMAとEIZOのスタッフから写真関連機材についてご紹介していただきました。まずはモニターのキャリブレーションを行うための機材カラーモンキーフォトというアイテムです。

キャリブレーションを行う事でモニタの色温度や明るさの差異を安定させる事ができます。

キャリブレーション機器

EIZOのEX2というキャリブレーション機器。PCモニタの付属品です。

キャリブレーション機器

裏側はこんなふうに穴が空いてるんですね。

キャリブレーション機器

キャリブレーションを行うには専用のソフトが必要。

キャリブレーション

スタッフの話を聞いている間に、PCへ写真データ転送が完了しました。撮影した写真の中からJPEGに書き出す写真を選択。

この写真をピックアップしました。

dp2-quattroの写真SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO160)

RAWデータは専用のソフト【SIGMA Photo Pro 6】で編集。露出、ホワイトバランス、X3 Fill Lightの値を調整。イイ感じになってきました!

RAWデータ編集

編集終了後、Jpegに書き出します。

dp2 quattroのRAW現像

続いて印刷する紙を選びます。CANSONというメーカーのプリント用紙です。

写真プリント用紙

プリント用紙は複数あり、どれを選んでよいのか分からなかったのでスタッフの方に訪ねました。「コントラスト、色調が強く出るものをお願いします。」すると「バライタ(BARYTA)で行きましょう!」ということでした。多分、フジのベルビアみたいな感じでしょうか。

バライタ

Jpeg画像をプリントするには、Photoshopにデータを取り込んでから行います。プリント用紙のプロファイルを設定すると、

モニタ上でプレビュー

撮影後のイメージが表示されます。

dp2 quattroのRAW現像

印刷に使用するプリンタはEPSONのPX-5Vという機種。

EPSON PX 5V

プリンタから写真がでてきました。この瞬間はとてもワクワクしますね。

プリントアウト

写真が印刷されました!

RAW現像

隣で作業をしていた方の写真を撮影させていただきました。

EPSON PX 5V

2種類のプリント用紙を使い発色具合の違いを確認。

EPSON PX 5V

プロの写真家『高村 達』さんです。自宅に帰りネットで存在を知り、びっくりしました。その節は大変、失礼いたしました。

Photographer Toru Takamura

EIZOのモニタのカラーマッチング、SIGMAのRAW現像、CANSONペーパープリントをひと通り体験。せっかくなのでオフィス内にあるEIZOのモニタを見て回りました。

モニタを縦に設置して表スペースで表示領域を広げてます。

EIZO-Monitor

フォトグラファー、グラフィックデザイナー向けのEIZOモニタColorEdgeシリーズ。値段は高め。

EIZO-Monitor

モニタからニョキッとセンサーが出てきて自動でキャリブレーションを行うモデルも有ります。とてもオモシロイですね。

ColorEdge-CG277

帰りにSIGMAのロゴが入った木製のボールペンとEIZOのシルバーマウスパッドを頂きました。ありがとうございます。

SIGMAのボールペン

カメラの実機貸出だけでなく、RAW現像、ソフトの使い方からプリントアウトまでレクチャーしてもらえるとても充実した体験セミナーでした。

今回のセミナーでカメラの使い方やプリントの楽しさを知り、ますますフォトグラファーが増えそうな予感がします。スタッフの皆様ありがとうございました!

SIGMA dp2 Quattroの作例

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dp2 Quattroの実機で試し撮り。銀座の街を歩きながらスナップ写真を撮影してみました。貸出時間は30分。Jpeg + RAWで撮れるモードにしてあります。

dp2-quattroの写真SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/5.6, 1/250 sec, ISO100)

暗い場所で試してみたかったので、暗そうなカフェの中に入ってみました。ベルギー料理のお店。

quattroで撮影した写真SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO250)

SIGMA dp2 Quattroの設定画面を見てみます。

dp2 quattro photo

dp2 Quattroの設定画面。

  • ISO
  • 測光
  • 撮影モード
  • ホワイトバランス
  • 画像設定
  • 画質設定
  • アスペクト比
  • カラー(エフェクト)設定

ISO感度設定

ISO800だとノイズがかなり目立つためISO上限を800から400に下げました。

ISO AUTO 400

バーカウンターを撮影。背景が良くボケてます。

dp2 quattroで撮影した写真SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/2.8, 1/50 sec, ISO160)

写真は全てJpeg撮って出しです。

スナップ写真SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/5, 1/125 sec, ISO100)

スナップ写真SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/2.8, 1/60 sec, ISO320)

dp2-quattroのボケ具合SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/3.2, 1/60 sec, ISO100)

解像感SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/3.2, 1/80 sec, ISO100)

銀座の旨いつけ麺といえば【朧月(おぼろずき)】です。やはり行列ができてました。

スナップ写真SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/5, 1/200 sec, ISO100)

 

ガラス越しのバラの造花を撮影。

マクロ写真SIGMA dp2 Quattro (30mm, f/4.5, 1/125 sec, ISO100)

写真を撮影した後はEIZOオフィスに置いてあるPCに写真を取り込んでRAW現像を行います。

RAW現像

次の記事ではSIGMA dp2 Quattroで撮影した写真をRAW現像する様子をご紹介します。

SIGMA dp2 Quattroの実機貸出イベントに参加してみた

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とても気になるコンパクトデジタルカメラSIGMA dp2 Quattro。一眼レフをも凌ぐほどの超高解像度な写真が撮影できる異端カメラ。

このカメラが試せるという事で、銀座で行われたSIGMAのイベント【dp2 Quattro実機貸出イベント】に参加してみました。

GinzaのEizo

イベント概要

イベント名 SIGMA dp2 Quattro 体感イベント
イベント日時 2014年9月6日
場所 EIZO ガレリア銀座
東京都中央区銀座7丁目3番7号
ブランエスパ銀座ビル3階
イベント内容 ・SIGMA dp2 Quattro 実機貸し出し
・SIGMA Photo Pro 6現像体験
・CANSONペーパープリント体験
・EIZO ColorEdge カラーマッチング体験

開場は2014年1月10日に移転したばかりのEIZOのオフィス。

ガレリア銀座

こちらがSIGMA dp2 Quattroです。レンズフードが付けられており、とても存在感があります。

SIGMA dp2 quattro

光学ファインダーVF-41。造りがシッカリしており、重量感があります。

dp2 quattro光学ファインダー

VF-41

SIGMA dp2 quattro

「グリップを付けると安定感が増す」との事。

SIGMA dp2 quattroハンドグリップ

スタッフの方からグリップを付けた時の撮影のコツを学びました。左手でグリップとカメラを写真の様に固定。右手の親指でシャッターを押す構えになります。こうすることで、シャッターを切るときのブレが緩和されるそうです。

SIGMA dp2 quattro

SIGMA dp2 Quattroには予備バッテリーが付属します。ストラップにバッテーリー用の小さいケースが付いてました。

dp2 quattro予備バッテリー

最大で200枚ほど撮れるそうです。

予備バッテリー収納ケース

カメラの基本設定。ISOはAUTO800に設定。ホワイトバランスはAUTO。

基本操作説明

SIGMA dp2 Quattroの準備完了。

SIGMA dp2 quattro

実際に手にしてみると、とても大きく感じます。ズッシリとした重み。レンズフードが目立ちます。

dp2 quattroのレンズフード

ファインダーを覗いてみるとレンズフードの一部が視界の中に入ります。ちょっと気になりました。

dp2のquattro光学ファインダー

マニュアル撮影の時、ダイヤルで絞りとシャッタースピードを調節します。

絞り、露出、スピードダイヤル

カメラ背面を見た状態。

dp2-quattroハンドグリップ

試し撮りをしている最中に、イベント一般参加者に出会いました。

SIGMA dp2 quattroとMerrill

この方は4年間ほどSIGMA Merrillを愛用しているとの事です。

SIGMA dp2 Merrill

手でカメラを支えてシャッターを切る時に、どうしてもシャッター側がガクンっと傾いてしまうとの事。また、晴れの日には液晶モニタが見えにくく、外付け光学ファインダーを覗いて撮影しているそうです。

シャッターボタン

カメラにはハンドグリップをつけて撮影。

カメラグリップ

MerrillとQuattroの違いを訪ねてみました。「dp2 Quattroはダイナミックレンジが良く効いている!」との事です。液晶モニタ上でしか確認してませんが、木々を撮影した時に色潰れすること無く描写できた。と仰ってました。

SIGMA dp2 quattro

次の記事では私が撮影したSIGMA dp2 Quattroの作例をご紹介いたします!

FUJINON XF18-135mmレビュー【ゴルフの様子を撮影】

日本一ユニークなゴルフイベントが集まるコミュニティ『ゴルフェス』のイベントの様子を写真撮影させて頂きました。

ゴルフェスは誰でも自由にゴルフイベントを企画することができます。例えば、「セグウェイに乗ってゴルフをしよう!」や「ゴルフ姿を撮ってもらおう!」というオモシロイ企画も沢山あります。

イベントの参加/企画は主にFacebookを通して行われます。なので友達同士で安全に楽しむことができます。

めっちゃ楽しいゴルフコンペ|GOLFES(ゴルフェス)

撮影に使用したカメラとレンズ

カメラ FUJIFILM X-E2
レンズ ・FUJINON XF18-135mm
・FUJINON XF56mm

レンズは広角から望遠まで対応できるXF18-135mmと女性ゴルファーのポートレート撮影用にXF56mmを使用しました。

xf18-135mm

12月にはXF56mm F1.2R APDという新しいレンズが登場します。このレンズはAPD(アポタイゼーションフィルター)を搭載することで、現行モデルよりもボケの滑らかさが向上するようです。写真は現行モデルです。

xf56mm f1.2

レンズ交換がし易いようにスリングバッグを使用。仕切りを自由に移動できるので、小さいレンズから大きいレンズまで対応できます。

2 × 3列で 6つまでレンズを収納できます。両サイドにレンズ、中央にカメラという入れ方もできます。

xf18-135mm

バッグの脇に三脚を付けるためのベルトも備え付けられてます。

SlingShot202AW

ゴルフイベント概要

ゴルフイベント撮影

イベント名 スタープラチナ☆ BBQ食材争奪コンペ
イベント日時 2014年09月04日
場所 KOSHIGAYA GOLF CLUB
埼玉県吉川市吉屋525
イベント内容 ・BBQの食材を賭けた究極のサバイバルコンペ
・各ホールに設定されたミッションに各チームでチャレンジ
・各チームに1名の助っ人女子ゴルファーが参加
・他チームから食材を奪えるハンターチャンスシステム採用

 イベント企画・運営

golf写真

名称 スタープラチナ(Star Platinum)
概要 プロを目指す女子ゴルファーや、ゴルフ関連で活躍したいゴルファーを
サポートする『スタープラチナ』
ゴルフが上手くて可愛い女子ゴルファー『プラチナガール』が
あらゆるゴルフシーンを盛り上げる。

撮影の概要

撮影当日の天気は薄っすら曇りがかった晴れ。雨が降ることありませんでした。

ゴルフ撮影FUJIFILM X-E2 (18mm, f/5.6, 1/350 sec, ISO400)

ゴルフ場を丘の上から眺めてみました。広大な芝生が遠くまで続いています。私はゴルフの経験がほとんど無いので、この絶景に驚きました。

曇の天気FUJIFILM X-E2 (22.4mm, f/8, 1/350 sec, ISO400)

フィルムシミュレーションはベルビアを使用。プログラムオートで露出だけ調節。ワイド側で撮影。

FUJIFILM-XE2で撮影した写真FUJIFILM X-E2 (18mm, f/5, 1/250 sec, ISO200)

こちらもベルビア。ダイナミックレンジはオートです。

XE2で撮影した写真FUJIFILM X-E2 (18mm, f/10, 1/420 sec, ISO400)

連写モードに切り替えました。望遠側(35mm換算206mm)で撮影。フィルムシミュレーションはPro Neg Hiを使用。ショットの邪魔にならないくらい位の距離からググッと寄れます。

XE2で撮影した写真FUJIFILM X-E2 (135mm, f/10, 1/400 sec, ISO400)

単焦点では足を使い、急いで寄ったり離れたりしなければならないですが、ズームはその必要が無いですね。

XE2で撮影した写真FUJIFILM X-E2 (18mm, f/8, 1/420 sec, ISO400)

フィルムシミュレーションPro Neg Hiを使用。

XE2で撮影した写真FUJIFILM X-E2 (135mm, f/5.6, 1/250 sec, ISO400)

連写モードで撮影。連写は最初の10枚位は高速でシャッターが切れますが、徐々に遅くなります。また、連写で撮影した後はデータを書き込むのに数十秒かかります。

xf18-135mmFUJIFILM X-E2 (34.5mm, f/6.4, 1/400 sec, ISO200)

ゴルフが終了しバーベキューが始まりました。

バーベキューの写真FUJIFILM X-E2 (55.6mm, f/5, 1/250 sec, ISO250)

とても分厚い肉です。

バーベキューの写真FUJIFILM X-E2 (135mm, f/7.1, 1/350 sec, ISO400)

撮影を終えて

カメラ1台の場合、XF18-135mmがあれば、たいていの画角をカバーできます。特に足で寄れない場合、望遠レンズは必須ですね。明るい環境での撮影だったからかもしれませんが、フォーカススピードは速く、ピントもピシピシ決まりました。

ファインダーの必要性

晴れた日の屋外で撮影する場合ファイダーは必須。ピーカンだと液晶モニタは役に立ちません。その点、EVFがあれば、ピント位置や撮影後の写真の確認も容易に行えます。

カメラメーカー各社ともコンデジにEVFが付いているモデルが少なからずラインナップされてます。

11月にはFUJIFILMからOVF/EVF両方使えるアドバンスト・ハイブリッドビューファインダー搭載X100Tが登場しますね。楽しみです。

ゴルフの撮影は始めての経験だったのでとても良い勉強になりました。長時間撮り続けてもバテないように日々体力づくりをする必要がありますね。